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外交部参事官、カン・ヒョサン議員に何度も機密を流出

登録:2019-05-29 08:46 修正:2019-05-29 10:32
外交部、カン・ヒョサン議員に流出した機密が3件と把握 
韓米首脳会談の実務協議も含む 

繰り返された機密流出…A参事官の「過失」主張の説得力は落ちるとの指摘も
チョ・セヨン外交部次官が今月28日、国会で共に民主党主催の「緊急外交安保統一諮問会議」に出席し挨拶している//ハンギョレ新聞社

 28日、外交部が駐米大使館のA参事官が自由韓国党のカン・ヒョサン議員に流出した外交機密が全部で3件であると把握し、調査を進めているものと確認された。

 共に民主党は同日、緊急外交安保統一諮問会議を開き、A参事官の外交機密流出などに関する外交部の報告を受け、党レベルの対応策について話し合った。この席にはチョ・セヨン外交部次官やパク・チェミン国防部次官を含め、イ・ヘチャン党代表、ウォン・ヘヨン民主党外交安保統一諮問会議議長などが出席した。外交部はこの席で、A参事官が7日に行われた韓米首脳間の通話内容を含め3件の外交機密を流出したと把握し、調査していると報告した。5月に行われた韓米首脳の通話内容だけでなく、さらに2件が調査対象に上がったということだ。残りの2件は、3月にチョン・ウィヨン大統領府国家安保室長がジョン・ボルトン米国家安保会議補佐官と会談しようとしたが、ボルトン補佐官が拒否したという内容と、4月に両国間で話し合われた韓米首脳会談の形式など実務協議の内容だ。実際、カン議員は4月、あるメディアに「ドナルド・トランプ行政府が韓米首脳会談の形式と儀典を米国のペースで調整し、韓国はこれに巻き込まれた」と、具体的な内容を公開したことがある。

カン・ヒョサン自由韓国党議員=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 A参事官の外交機密流出が押さえられたのは、9日にカン議員が国会で韓米首脳間の通話内容を公開したのが決定的なきっかけになった。大統領府は、韓米首脳の通話内容を知る人が極めて少数であるため、外交部の監察を進めた。当時、国内では流出した事実がないことが確認され、その後調査対象を駐米大使館まで広めた。韓米首脳の通話を確認できる“閲覧範囲”にいる人たちを確認したのだ。

 外交部はこ同日、保安審査委員会を開き、A参事官を含め関連職員3人の重懲戒の議決を要求することにしたと明らかにした。A参事官のほかにも、機密管理業務をおろそかにし、保安業務規定を違反した2人も懲戒対象に含まれた。この2人はA参事官と異なり、韓米首脳通話文書の“閲覧範囲”にあるがこれを無断で出力し、A参事官などと回し読んだ行為が問題になったという。外交部はこの日の会議で、「大使だけが閲覧できる文書も実務者は閲覧できるが、(出力しコピーして)これを違反した」と説明したという。

 一方、A参事官は同日、弁護人を通じて立場を表明し「カン議員がトランプ大統領の訪韓の可能性を否定的に考えているため、これを正す過程で過失で一部の表現を伝えることになった」と釈明した。しかし、同日の会議では繰り返し機密を流出した事実に照らし、釈明が説得力に欠けるという指摘が出たという。

ソ・ヨンジ、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/895647.html韓国語原文入力:2019-05-28 20:04
訳M.C

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