韓国政府は、自動車メーカーのフィアットクライスラー社が韓国で販売中のディーゼル車両「ジープ レネゲード」と「フィアット500X」に対して、排出ガス操作車両と最終判断し、販売を禁止した。
環境部は14日、フィアットクライスラー社が2015年3月から昨年11月まで販売した2000cc級車両「ジープ レネゲード」3758台、「フィアット500X」818台について認証を取り消し、輸入会社FCAコリアに対し、該当車両の販売禁止、課徴金73億ウォン(約7億円)賦課、捜査機関への告発の措置を取ったと明らかにした。
調査の結果、これらの車両に装着された窒素酸化物低減装置(EGR)は、認証試験時と異なり、実際の運行時には稼動率が低くなったり中断されるよう設定されていた。このような方式の設定は、かつて排出ガス操作で摘発されたフォルクスワーゲンのディーゼル車15車種(2015年11月)、日産のディーゼル車「キャシュカイ」(2016年6月)、アウディフォルクスワーゲンとポルシェのディーゼル車14車種(2018年4月)の事例と類似している。
環境部は昨年12月、フィアット社のディーゼル車排出ガス操作を摘発し、車両台数など一部の内容を変更して今年3月に再び輸入会社に事前通知した後、4月8日に聴聞手続きを踏み処分を最終確定したと明らかにした。環境部は、今後15日以内に欠陥是正計画書の提出を命令する予定だ。該当車両の所有者は、この計画により欠陥の是正(リコール)を受けることができる。
環境部関係者は「別名“フォルクスワーゲン事件”として知られるディーゼル車の排出ガス操作に対しては、例外なく厳正対応する計画」だと話した。