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朝ロ首脳会談、韓国政府も注目

登録:2019-04-24 06:04 修正:2019-04-24 07:21
大統領府「非核化過程のプロセス」 
外交部「朝鮮半島の発展に寄与することを期待」 
専門家「朝中ロ戦線を形成してから 
金委員長、南北・朝米対話を再開するだろう」 
「実質的な支援より象徴的効果」との分析も
北朝鮮が金正恩国務委員長のロシア訪問を公式発表した今月23日(現地時間)、ウラジオストク極東連邦大学周辺の道路に北朝鮮の人民共和国旗とロシア国旗が並んで掲揚されている=ウラジオストク/聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が24~26日、ロシア訪問とプーチン大統領との初の首脳会談を通じて、ハノイの朝米首脳会談以来、しばらく立ち止まっていた外交を再稼働しており、韓国政府もその結果を注視している。

 キム・インチョル外交部報道官は23日、「ロシアは、朝鮮半島での完全な非核化の達成、恒久的平和定着など、私たちと共通の目標を堅持している。今回の会談が肯定的な発展に寄与する契機になるものと期待している」と述べた。大統領府関係者も22日、金委員長の訪ロについて、「非核化過程におけるプロセスの一環」だとしたうえで、「良い結果を導き出すのに役立つなら、韓国にとっては望ましいと思う」と言及した。

 金委員長の訪ロは、昨年後半から準備の動きが報じられるなど、“予定された外交日程”だが、ハノイでの朝米首脳会談で合意が見送られたという新たな状況に合わせて進められている。金委員長は、朝米交渉の難航により苦しくなった外交・安保・経済状況で、伝統的な盟友国のロシアに近づき、支援軍の確保に乗り出したものとみられる。ロシアを引き入れることで中国中心の外交から脱却を図ると同時に、“綱渡り外交”で中国を刺激し、より積極的な役割を果たすよう促す効果も期待できる。外交消息筋は「金委員長の訪ロが確定してから、中国の動きも変わってきた。中国の習近平国家主席が5~6月に訪朝する可能性も高まっている」と話した。慶南大学極東問題研究所のイ・グァンセ所長は「北朝鮮が、現在の状況では米国と接点を見出すことが困難であるため、ロシアとの関係強化を皮切りに、中国とも関係を固め、朝中ロ戦線を形成してから、南北や朝米対話も再開するだろう」と見通した。

 ロシアとしては、これまで対北朝鮮外交で韓国や米国、中国に相対的に後れを取った状況を覆し、朝鮮半島をめぐる発言権を強化することで、プーチン大統領が推進する「新東方政策」を含め、極東地域の開発に有利な環境づくりを期待できる。

 金正恩委員長はプーチン大統領との会談で、対北朝鮮制裁の緩和の支援を強調し、交易の拡大と交通・運輸分野の協力、ロシア内の北朝鮮労働者の滞在問題など経済協力の全般について協議するものと予想される。ロシアはこれまで、核実験場の爆破やミサイル発射の中止など非核化に向けた北朝鮮の措置に対する相応の措置として、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁を緩和すべきだという立場を示してきた。北朝鮮とロシアが推進する羅津(ナジン)-ハサン開発プロジェクトに対する国連安保理制裁の免除条項も、ロシアの要求で盛り込まれた。

 しかし、今回の朝口首脳会談が、金正恩委員長にとって現実的支援よりも象徴的効果が大きいという分析もある。外交部当局者は「朝米交渉トラックが動かない状況で、大国ロシアという友軍を確保し、国際舞台で北朝鮮の健在を誇示することが、金委員長の優先的目標とみられる」とし、「ロシアが制裁緩和や経済分野で北朝鮮に実質的に支援することは難しいだろう」と評価した。同当局者は「北朝鮮が朝米対話に戻れるよう、ロシアが良い役割を果たしてくれることを期待している」としながらも、「決定的な突破口を期待するのは難しい状況だ」と述べた。

パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/891204.html韓国語原文入力:2019-04-23 20:42
訳H.J

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