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全羅南道「珍島彭木港にセウォル号記録館を建てる」

登録:2019-04-23 08:49 修正:2019-04-23 12:01
キム・ヨンロク全羅南道知事が建設を約束  
彭木港内の記念館造成、勢いに乗る 
全羅南道「珍島港計画を見直す」
現場性と象徴性を生かした4・16記録館を配置した珍島港の鳥瞰図=彭木記憶空間の造成のための国民非常対策委員会//ハンギョレ新聞社

 全羅南道が「セウォル号惨事」5周年を迎え、珍島(チンド)の彭木(ペンモク)港に「4・16記録館」を建てると明らかにした。珍島港に港湾施設造成工事を進めている全羅南道は、これに向けて港湾基本計画の変更を進めることにした。最近、キム・ヨンロク全羅南道知事が建設を約束し、記録館造成が急ピッチで進められることになった。

 全羅南道は「象徴性と現場性がある珍島彭木港内に4・16セウォル号記録館を造成する予定」とし、「具体的な場所などをめぐり珍島郡、海洋水産部、4・16家族協議会などと協議していく予定」だと22日、明らかにした。全羅南道は彭木港内の旅客待合室からやや離れた場所を提案する方針だ。

 記録館建設のためには、全羅南道が現在彭木港で進めている港湾施設造成工事の基本計画などを修正しなければならない。工事の施行主体は全羅南道だが、港湾基本計画の修正は海水部の承認を受けなければならず、後背地の開発や建築物の許可は珍島郡が担当しているため、多者間協議が必要な状況だ。パク・テゴン全羅南道海運物流チーム長は「記録館を設置するには3次港湾基本計画を修正するか、2020年の4次港湾基本計画に反映しなければならない」とし、「位置・規模・財源などを含めた合意案を作成した後、計画の変更を推進する」と明らかにした。

 2014年6月から2020年9月まで続く港湾施設造成工事の現在の工程率は53.8%だ。航路浚渫と埠頭の埋め立ては終えた状態であり、軟弱地盤を固めて港湾施設を建てる工程が残っている。

 全羅南道の記録館建設推進の背景には、キム・ヨンロク全羅南道知事の意志が反映された。キム知事は今月16日と5日、珍島体育館と全羅南道議会で「セウォル号は予測できない重い痛みとして永遠に忘れてはならない約束」だとし、「つらい歴史をそのままとどめ記録し保管するために、記録館が必ず必要だ」と、続けて建設の意思を明らかにしている。

 彭木記憶空間の造成のための国民非常対策委員会は「彭木港に4・16記録館を建設するという全羅南道の決定を歓迎する」とし、「痛み・治癒・追悼の記録館が建てられるよう最後まで見守る」と明らかにした。

アン・グァノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/890968.html韓国語原文入力:2019-04-22 20:22
訳M.C

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