原文入力:2009-10-18午後11:05:07
公権力乱用・捜査記録非公開 神経戦
‘すさまじいその時’映像・写真に嘆きあふれる
イ・ギョンミ記者,イ・ジョングン記者
←18日午後、ソウル,中区の明洞カトリック会館講堂で開かれた‘龍山撤去民死亡事件国民法廷’で弁護団が弁論をしている。この日の裁判には国民法廷準備委員会が選定した各界各層の市民陪審員団50人と犠牲者遺族などが参加した。 イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr
[現場]龍山惨事‘国民法廷’
“望楼には火がつき歩道の市民は連行されています。”
去る1月20日朝‘龍山惨事’現場を撮影した動画が上映され‘裁判’参加者500人余りが皆息を殺してこれを見守った。龍山惨事犠牲者の遺族たちは到底映像を見ていることができず、すすり泣くばかりだった。
18日午後1時、ソウル,中区の明洞カトリック会館講堂では‘龍山撤去民死亡事件国民法廷’が開かれた。現在ソウル中央地裁で1審が進行中のこの事件の裁判が検察の一部捜査記録公開拒否などで不公正に進行されるほかはないと考えた市民たちが直接立ち上がった。
この日の国民法廷で裁判長はパク・ヨンチョル前大韓弁護士協会人権理事が引き受けた。キム・スンファン全北大法学専門大学院教授など市民社会代表9人が判事服を象徴する赤紫色のカーディガンを着て判事席に座った。‘国民法廷準備委員会’(準備委員会)が選定した各界各層の市民45人が‘市民陪審員’として席を占めた。
被告人はキム・ソクキ当時ソウル地方警察庁長官をはじめとして鎮圧に関与した警察幹部,イ・ミョンバク大統領など20人だった。これらは殺人・傷害・暴行・苛酷行為などの疑惑で起訴された。裁判に先立ち準備委員会はこれらに起訴状と召喚状を送ったが実際に参加した人はいなかった。
イ・ホジュン西江大法学専門大学院教授たちが検事として立ち、パク・ジュミン,イ・ジェジョン弁護士が‘欠席’被告人らを弁護した。イ教授らは警察の公権力投入が適法だったかを執拗に問い詰め、弁護団は警察の公務執行は正当であり火災の直接原因ではなかったと対抗した。
目撃者である撤去民たちが証人として出てきて、弁護団と神経戦を行うこともした。被告人らの有罪を立証する証拠として‘市民検察’側が惨事当時の動画や写真,警察録音収録などを公開するや傍聴席のあちこちでは大小の嘆きがもれた。
この日の裁判は検察の捜査記録隠蔽と政府の再開発政策も俎上に上がり、夜9時に終えられた。陪審員団はキム・ソクキ前ソウル庁長など警察幹部の殺人・傷害疑惑に対しては42対3、公務員の暴行および苛酷行為に対しては44対1で有罪を評決した。チョン・ソングァン前ソウル中央地検長など検察幹部の職権乱用・証拠隠匿疑惑は全員一致で有罪となった。イ大統領もやはり殺人・傷害など教唆疑惑で35対8(棄権2)の有罪評決を受けた。公式判決文は来る22日に発表する予定だ。
イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/382542.html 訳J.S