原文入力:2009-10-18午後08:48:00
米国側“北,柔軟局面”…大統領府側“米国誤解”
北-米 関係 画期的変化に韓-米‘微妙な気流’
カン・テホ記者,クォン・テホ記者,ファン・ジュンボム記者
米国国防部当局者が14日(現地時間)北韓がイ・ミョンバク大統領を南北首脳会談に招請したと明らかにしたことに対し、大統領府が否認し異議を提起するなど論難が繰り広げられた。この当局者は記者らに会った席で「北韓が継続的に融和的な姿勢を取っている」とし‘北韓の次の手順が何だと考えるか’という問いに「北韓はイ・ミョンバク政府になった後にはミサイルを撃つなど緊張局面を演出してきたが、最近では多国会談出席意志も明らかにし温家宝中国総理も招請しイ・ミョンバク大統領も招請するなど宥和局面に入った」と答えた。
これに対して大統領府の核心当局者は18日記者らと会い「南北首脳会談の話は米国側の誤解」とし「(北が南北首脳会談を提案したと間違って理解したものであり)驚かないよう」注文した。大統領府の高位関係者もこの日<ハンギョレ>との通話で首脳会談と関連して「経済協力でも大規模に行うことは考えていない」として「核問題が必ず解決されなければならず、人道的問題も解決されなければならない」と話した。
しかし‘火の無いところに煙が立つか’という話があるように、米国防総省当局者の単純な失言と見るには難しい流れがある。南北間の水面下非公開接触を除けば、金正日委員長がイ大統領に公式にメッセージを送ったのは二度だ。一つは去る8月中旬、金大中前大統領逝去の時に北側特使弔意訪問団のイ大統領面談で、他の一つは去る10日の北京での韓・中・日首脳会談で温家宝総理が伝えた南北関係改善に対するキム委員長の言及だ。キム・ギナム党秘書など北の特使弔意訪問団がイ大統領に会う過程で行った発言は、南北関係改善のための両首脳間の対話必要性ないし意志の表明だったことが分かっている。面談過程に関与した人々によれば、直接的な首脳会談提案やイ大統領招請はなかったものと確認されている。
その後、温総理がイ大統領に伝えたキム委員長のメッセージ内容も‘南北関係改善’であり大きく変わらない。しかし、温総理はキム委員長と4時間余りの会談など10時間余りにかけて会った。それでもメッセージは関係改善という包括的で抽象的な言葉だけでなされている。大統領府らはメッセージの具体的内容は公開していない。その上、大統領府核心当局者は18日、弔問使節団面談以外に北が‘色々な経路’で政府側に南北関係改善を望むという意を伝えてきたと明らかにしている。
重要なことは大統領府やイ大統領の話に変化があるということだ。まず温総理と行った会談でイ大統領は「北韓が本当に核を放棄するならば、我々はいくらでも開かれた姿勢で対話する用意がある」と話した。イ大統領はまた韓-中-日首脳会談の後の記者会見では「機会があればいつでも北韓に対してもそういう方針(グランド バーゲン)をご説明申し上げ協力を求めようと思う」と話した。そして去る15日、駐韓外交官たちを招請した大統領府茶話会では「北韓も今は核を放棄する時になったし(今が)良い機会という点で肯定的に考えてくれることを期待している」と話した。核放棄を前提に、または核放棄のための南北首脳会談をしようという意志と見られる。
グランド バーゲンに対する北韓の反応も全面拒否ではない。
9月30日北韓官営<中央通信>はこれを‘核問題解決に百害無益な提案’といいながらも、イ大統領を名指しした非難は避けたのみならず「米国の反共和国敵対視政策の撤回なしに我々の核放棄について云々するのは荒唐無稽」とだけ話した。グランド バーゲンも同じで今回の発言はその裏面に北-米関係の画期的変化と南北首脳会談の可能性を巡り韓-米間に憂慮・疑い・展望など微妙な気流が流れていることを見せてくれる。 カン・テホ南北関係専門記者,ワシントン/クォン・テホ特派員,ファン・ジュンボム記者ankan1@hani.co.kr
原文: 訳J.S