原文入力:2009-10-19午前07:15:27
箱部屋村助ける草の根団体‘字句 削除要求’毎度のヒジ鉄
龍山掲示板も‘揚げ足取り’…論難起きるや“意思伝達 錯誤”
ホン・ソクチェ記者
ソウル市が‘非営利民間団体’登録を申請したある草の根市民団体に人権活動をしないことを受付条件として要求し物議をかもしている。
ソウル駅近隣,東子洞の箱部屋村の独居老人とホームレスを助ける‘東子洞サランバン’のオム・ビョンチョン代表は先月末、この団体を非営利民間団体に登録しようとソウル市自活支援課に関連書類を出した。去る4月、初めて書類を提出しソウル市から指摘を受けた部分を几帳面に直して出した。
だが今回も登録申込書に書いた‘住民人権相談’という字句,会則と団体紹介書の‘人権および福祉の実現’という字句のためにブレーキがかかった。東子洞サランバンは住民の80%ほどが基礎生活受給者であるこの地域のホームレスと独居老人などにおかずを提供し人権相談をしている。このために設立目的に‘…箱部屋村住民とホームレスの人権および福祉を実現するために’と明らかにしているのに、ソウル市側は‘人権活動を行う場合、書類の受付自体ができない’と言った。
オム代表は18日「老人と路上生活者の人権を語るのをどうして問題にするのかさっぱりわからない」として「インターネット カフェにある‘龍山撤去民掲示板’に対してソウル市が‘反政府活動と確認され登録を受け付けることはできないからそれを下ろせ’という話まで聞いた」と主張した。
東子洞サランバンは後援支援金などで入ってくる1ヶ月100万ウォン余りでは活動資金がいつも足りない状態だ。20人余りのボランティアと常勤者たちは給与をほとんど受け取れずにいる。しかし非営利民間団体として登録すれば、公益事業を行う時に政府の支援金を申請する資格が得られる。このために東子洞サランバン側はひとまず‘人権’という言葉を除いた書類を別に作り提出するかどうかを悩んでいる。インターネット カフェの‘龍山撤去民掲示板’も臨時に閉じた。
非営利民間団体法は‘民間団体の自律性を保障しなければならない’(第5条)は目的に合うように‘許可制’でなく‘申請制’とされている。総会会議録と予・決算書,1年以上の公益活動実績など必要な書類さえ揃えれば登録できるようになっている。こういう規定に照らして書類を揃えて出しても登録を拒否された東子洞サランバンの事例は非常に異例的だ。その上、一部保守指向団体らが最近の総会会議録・賃貸借契約書を出さなかったり、代表署名のない申込書などを出しても非営利団体として登録した事例に較べ公平にもとるという指摘が出ている。
これに対してソウル市自活支援課関係者は「基本要件を正確に揃えようという意味であったが、意志伝達過程で錯誤があったようだ」として「今の状態でも受付ができるだろう」と話した。
ホン・ソクチェ記者forchis@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/382600.html 訳J.S