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大型倉庫が古書店のプラットホームに…「ソウルチェッポゴ」開館

登録:2019-03-27 22:04 修正:2019-03-28 08:32
ソウル市、蚕室ナル駅近隣に公共古書店造成
ソウル市松坡区の地下鉄2号線蚕室ナル駅前の新川遊水池内の旧アムウェイ倉庫を活用して作った韓国初の公共古書店「ソウルチェッポゴ」が27日午前、開館した。開館式参席者など市民が“本の虫”を形象化したくねった鉄製本棚の間を歩き本を探している=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 使われていない古い倉庫が、市民のための大型古書店に変貌した。

 ソウル市とソウル図書館は、松坡区(ソンパグ)の蚕室(チャムシル)ナル駅近隣に韓国初の公共古書店「ソウルチェッポゴ」を27日開館したとこの日明らかにした。幼い頃の思い出が詰まった昔の童話の本、有名文学作品の初版本、国内では求められない珍しい本など、計13万2730冊が並べられている。

 ソウルチェッポゴは、本の虫を形象化した長くくねった鉄製通路の両側にアーチ型の本棚32本を設置し本を陳列した。公演が可能な空間、ブックカフェなどもあり、地域文化空間としての役割を果す予定だ。

ソウル市松坡区の地下鉄2号線蚕室ナル駅前の新川遊水池内の旧アムウェイ倉庫を活用して作った韓国初の公共古書店「ソウルチェッポゴ」が27日午前、開館した。開館式参席者など市民が“本の虫”を形象化したくねった鉄製本棚の間を歩き本を探している=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 この空間は、1465平方メートル(443坪)規模の地上1階で、一時は市が販売業者アムウェイに賃貸し、物流倉庫として活用されたが、賃貸期間が終わった後は空いていた。市は2015年、この空間に大型古書店を整えることにし、昨年末にリモデリングを終えた。

 ここは零細な古書店が連帯して一緒に本を売る“プラットホーム”の役割も果すことになる。清渓川(チョンゲチョン)の古書店街にあった東亜書店、トンシン書店など25の古書店が各々の本棚に12万冊の本をここに委託して販売する。市民が本を安く購入できるよう、10%台の委託手数料だけを受け取ることにした。

 建物の片側には「独立出版物図書館」も用意された。個人や小規模出版社が企画し販売する独立出版物2130冊を閲覧できる。ソウル大学のハン・サンジン名誉教授と漢陽大学のシム・ヨンヒ客員教授夫妻が寄贈した専門書籍1万600冊余りも名士寄贈図書展示空間で見ることができる。

キム・ミヒャン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/887621.html韓国語原文入力:2019-03-27 19:35
訳J.S

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