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住居費が高くてソウルを去り…仕事がなくて全羅北道を離れた

登録:2019-01-29 23:59 修正:2019-01-30 17:07
2018年人口移動統計 
729万7千人が住居を変更 
京畿道・済州道・世宗市は流入多く 
ソウル市・全羅北道・蔚山市は流出多い
市道別純移動率=統計庁資料//ハンギョレ新聞社

 昨年“住宅”のためにソウルから出て行った人口(純流出)が一年前より多くなったことが分かった。地域産業が沈滞している蔚山(ウルサン)市と全羅北道では雇用が人口を減らした最大の要因だった。

 29日に統計庁が発表した2018年国内人口移動統計によれば、昨年邑・面・洞(日本の町・村などに相当する行政単位)の境界を越えて転居した人口移動者数は729万7千人で、一年前より2%増えた。人口100人当たりの移動者数を意味する人口移動率も14.2%で、一年前より0.3%ポイント増えた。年齢別に見れば、20代(22.4%)と30代(21.5%)で人口移動率が高かった。新たに入ってきた人(転入者)が、出た人(転出者)より多かった純流入地域は、世宗(セジョン)(3万1400)と京畿道(17万1千)、済州(チェジュ)(8900)で、ソウル(-11万)、蔚山(-1万3千)、全羅北道(-1万4千)では入ってきた人より出て行った人が多かった。昨年の首都圏の人口は6万人の純流入だった。2013年以後、純流出地域だった首都圏は、2017年に純流入(1万6千人)地域に転換し、昨年はさらに急速に人口流入が進んだ。

 昨年人口が減った都市のうち、ソウルの場合は住宅を理由に出た人口が9万8100人に達した。一年前(-7万9800)より1万8400人増えた水準だ。昨年ソウルから出た転出者の64.6%は、京畿道に移動した。昨年、ソウルの住居価格が急騰したせいで、京畿道に移住した人口がそれだけ増えたためと分析される。一方、職業(2万9600人)と教育(2万2600人)のためにソウルに流入した人口は、前年よりそれぞれ7800人、1800人増えた。職業と教育のためにソウルに入ってきて、住居価格のためにソウルを離れる現象が一層深刻になったわけだ。

 地域の主力産業のリストラで困難に陥っている地域では、仕事がなくなったために人口が減った。2017年の現代重工業群山(クンサン)造船所に続き、昨年は韓国GM群山工場の閉鎖まで重なった全羅北道地域の場合、雇用のために減った人口が1万1300人で、一年前(1万600人)より減少幅が700人増えた。造船業のリストラなどの打撃を受けている蔚山と慶尚南道でも、昨年それぞれ5800人と1万4300人が職業を理由に地域を離れた。キム・ジン統計庁人口動向課長は「昨年は、地域産業の構造調整の影響で職を失い、地域を離れた人々が増えたと見られる」と話した。

パン・ジュノ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/880376.html韓国語原文入力:2019-01-29 20:27
訳J.S

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