本文に移動

大統領府、金委員長の答礼訪問に関連し「進展状況ない」

登録:2018-12-09 21:10 修正:2018-12-10 08:43
高位関係者「十分にメッセージは伝えてあり北側の判断を待つ」
大統領府全景=資料写真//ハンギョレ新聞社

 金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国防委員長の年内ソウル答礼訪問の時期に関心が集まっているなかで、大統領府は9日「十分にメッセージは伝えてあり、北側の判断を待つ」と明らかにした。今月中旬の金委員長答礼訪問の可能性を提起した一部の報道に対しても否定し、北側が答礼訪問に関する意志決定を下していない段階であるようだと分析した。

 ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通首席はこの日、記者たちに送った携帯メールで「現在まで進展した状況がなく発表することもない」と述べた。

 大統領府高位関係者もこの日記者団と会い、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は(2日、歴訪中記者懇談会をした)機内で年末年始に言及した。私たちはいつになるかわからないので、準備する次元であり、何らかの時点が決まってからそれに合わせて準備するのではない」として「北側に十分なメッセージが示されている状況で、答礼訪問するならばいろいろと考慮しなければならない事案が多く、北側の判断を待っている」と話した。一部のマスコミが伝えた金委員長が14日前後または18日頃に答礼訪問するという報道に対しては、南北当局はまだ金委員長の答礼訪問自体を確定できずにいるとして否定した。同関係者は「私たちが準備しなければならない事案は準備するだろうが、時点がいつになると予想したり釘をさす事案ではない」として「マスコミでもこの部分は淡々と冷静に待つことがよいと考える」と話した。

 この関係者はさらに「南北関係でなされる仕事のうち、最も重要なのは意思の決定だ。北側から来るというメッセージが届くのが最初の段階」として「まだその意思決定自体がされていない状況で(答礼訪問)日に言及するのは…(性急だ)」と付け加えた。南北関係の特殊な事情を考慮して、金委員長の答礼訪問日を決めていてもそれを知らせなかったり、答礼の訪問準備をしていながらも保安を維持しているのではないとの説明だ。

 警護や儀式など、事前の準備作業の煩わしさを減らすために、金委員長の「日帰り訪問」の可能性も出てきたが、大統領府はこうした観測も否定した。大統領府関係者は「首脳間の出会いの定例化を越えて、日常化を目標にしているので、複雑な手続きなしで気楽に行き来する時期が来ればそのようなこともあるだろうが、今回は金正恩委員長の最初のソウル訪問という象徴性を考慮すれば、北側がそのような決定をするとは考えられない」と見通した。

キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/873640.html韓国語原文入力:2018-12-09 19:31
訳J.S

関連記事