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チョ・ミョンギュン長官「北から金正恩答礼訪問について具体的回答はない」

登録:2018-12-07 21:05 修正:2018-12-08 08:05
統一部長官、7日外交統一委全体会議に出席 
「政府、年内答礼訪問の可能性があると見る」
チョ・ミョンギュン統一部長官が7日、国会で開かれた外交統一委員会全体会議に出席し発言している/聯合ニュース//ハンギョレ新聞社

 金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長のソウル答礼訪問の時期が最大関心事に浮上したが、まだ北側からはこれといった反応がないことが分かった。一部では11日頃に開かれると伝えられた北側の主要会議の後に返事があるという観測も出ている。

 チョ・ミョンギュン統一部長官は7日、国会外交統一委員会の全体会議で「9月平壌共同宣言で合意した通り、可能なら年内に答礼訪問する方向で北側と協議している」としつつも「北側から(答礼訪問に対する)具体的な答はまだない」と話した。チョ長官は「金委員長のソウル答礼訪問の可能性を何パーセントと見るか」という共に民主党のチュ・ミエ議員の質問には「可能性を具体的に表現することは容易でないが、私どもとしては可能性があるという方で一応見ている」と答えた。

 政府がこうした判断をするのは、今まで朝鮮半島情勢を追求してきた「南-北-米首脳の三角軸」の中で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領が同時に金委員長に向かって肯定的なメッセージを送っているためと解説される。まずトランプ大統領は先月30日、韓米首脳会談で金委員長の早期ソウル訪問の必要性について認識を共にし、文大統領に「金委員長が望むところを聞き入れる」との伝言を残した。トランプ大統領に会った後、文大統領は金委員長の早期答礼訪問を要請するメッセージを強く繰り返し発信している。チョ長官が、金委員長の年内答礼訪問の可能性を残しておいたのも、答礼訪問を“要求”する性格が濃厚だという分析もある。トランプ大統領との“談判”でなくては問題を解くことができないとの判断をしたと見られる金委員長に、ひとまず4回目の南北首脳会談を2回目の朝米首脳会談へ行く架け橋にしてみようという信号だ。

 これに先立って大統領府は、金委員長の答礼訪問と関連して、日程別に可能なシナリオを作り北側に伝えたが、北側が答を出さずにいると伝えられている。チョ長官は、金委員長の答礼訪問時期が金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の7周忌である12月17日前後になるという観測に対しては「まだ具体的日程について北側からそのような部分まで意思を明らかにしてきていないので、待ってみなければならない」と話した。これと関連して一部では、北側の「安保幹部会議」が開かれるという11日または14日以後に北側が金委員長の答礼訪問に対する返事を送ってくるだろうという展望を出している。

 一方、チョ長官はこの日、金委員長がソウルを訪問する際に最も憂慮される部分は「南側社会でいろいろな意見が噴出することがありえ、こうしたことで韓国内の葛藤が激化しかねないという点」と指摘した。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/873492.html韓国語原文入力:2018-12-07 18:02
訳J.S

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