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日本、強制徴用賠償判決に「国際法違反」…韓国「過度な反応」

登録:2018-11-30 06:01 修正:2018-11-30 07:58
日本外相談話「両国友好の法的基盤覆すもの」 
韓国外交部「司法府の判断を尊重する」 
韓日関係の悪化しばらく続く見通し
日本の新聞が29日付の夕刊紙面で、日本企業に対する韓国最高裁判所の日帝強占期強制動員に対する賠償認定の判決をトップニュースで報じている/聯合ニュース

 29日、最高裁判所(大法院)が三菱重工業に強制徴用被害に対する賠償を命じる判決を行ったことを受け、日本政府は「国際法違反」だとして、再び強く反発した。韓国政府は「司法府の判断を尊重する」とし、日本政府の「過度な反応」には「遺憾」を示した。過去の歴史問題をめぐり硬直した韓日関係はしばらく続く見通しだ。

 河野太郎外相は最高裁の判決直後に談話を発表し、「今回の判決は1965年の国交正常化以降、日韓の友好協力関係の法的基礎を根本から覆すもので、極めて遺憾であり、断じて受け入れることはできない」と明らかにした。さらに「日本は、韓国が直ちに国際法違反状態の是正を含め、適切な措置を講じることを重ねて強く求める」としたうえで、「直ちに適切な措置が講じられない場合には、国際裁判や対抗措置を含め、あらゆる選択肢を視野に入れ、毅然とした対応を講じる」と主張した。その後、日本政府はイ・スフン駐日大使を外務省に呼んで抗議した。イ大使が日本外務省に呼び出されたのは、先月の強制徴用被害者への損害賠償判決(新日鉄住金)と21日の「和解・癒やし財団」の解散に続き、1カ月で3回目だ。

 三菱重工業側は「判決は日韓請求権協定とこれまでの日本政府の見解、そして日本での確定判決(原告敗訴)に反するもので、極めて遺憾」だと明らかにした。

 韓国政府の公式反応は、先月の強制徴用被害者の損害賠償判決とさほど変わらなかった。ノ・ギュドク外交部報道官は同日の定例記者会見で「強制徴用被害者に関する司法府の判断を尊重する」とし、「あらゆる要素を総合的に考慮し、対応策を用意する」と明らかにした。しかし、日本側の反発に対する立場を尋ねる取材陣の質問には「日本政府が引き続き韓国司法府の判決に対し、過度に反応していることを非常に遺憾に思っており、自制を求める」と反論した。同日午後、外交部も長嶺安政駐韓日本大使を呼び、最近の日本側の過度な反応について抗議した。

 事情に詳しい外交消息筋は「私たちは(韓日関係を円満に)解決する案を模索しようという立場だが、問題は日本の反応」だとし、当分の間は韓日関係において接点を見出すことが容易ではないだろうと見通した。

東京/チョ・ギウォン特派員、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/872437.html韓国語原文入力:2018-11-29 20:25
訳H.J

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