原文入力:2009-10-06午後07:33:29
選抜人員 前年より4.4倍↑ 査定官はせいぜい1.4倍↑
議員ら国政監査で“政府 速度戦が副作用産む怖れ”
ユ・ソンヒ記者
6日開かれた国会教育科学技術委員会の教育科学技術部国政監査で与野党の議員らはイ・ミョンバク政府になり大幅拡大した入学査定官制の不健全化憂慮を提起し教科部の‘躁急症’を揃って叱責した。
この日の国政監査でクォン・ヨンジン ハンナラ党議員は教科部から提出させた‘入学査定官選抜・教育現況’等の資料を公開した。この資料によれば、政府の予算支援を受ける47ヶ入学査定官制先導大学がこの制度を通じて今年選抜する人員は昨年の4555人に比べ何と335%が増えた1万9825人であることが分かった。しかし学生選抜を担当する入学査定官数は昨年より100人(41%)が増えた346人に過ぎず、今年入学査定官1人が選抜しなければならない学生数は何と57.3人に達すると予想された。これは昨年の入学査定官1人当り選抜人員18.5人の4倍に達する数値だ。
入学査定官の不安定な身分も俎上に上がった。イ・サンミン自由先進党議員は「今年新たに採用された入学査定官の内、正規職は19.7%に過ぎず残りは皆非正規職であることが分かった」と明らかにした。またキム・セヨン ハンナラ党議員は現在活動中の入学査定官300余人の内14.1%が‘年俸を高めてくれれば私教育市場に離職する考えがある’と答えたアンケート調査結果を公開した。
こういう状況から見て去る2007年から活動してきた入学査定官らの平均勤務期間も大部分が1年未満であることが分かった。クォン・ヨンジン議員の調査の結果、2007年以後に退職した入学査定官40人の内、勤務期間が3~6ヶ月の人が42%(17人),9~12ヶ月の人が44%(19人)であり1年未満勤務者が86%に達した。
入学査定官の専門性不足を指摘する声も相次いだ。イ・グンヒョン ハンナラ党議員は「政府予算の支援なしで入学査定官制選考を実施する43ヶ大学の内23ヶ大学は専任査定官が1人もいなかった」として「不良の極限状態」と指摘した。キム・セヨン議員も「47ヶ大学の入学査定官を対象に調査してみると、38.9%が研修を1週間受けたことが教育の全てだった」として「こういうことでは‘形だけの入学査定官制’になるのではないか」と追及した。
キム・チュンジン民主党議員は「高3教師500人を対象にアンケート調査を行った結果、81.4%が入学査定官制拡大速度が速すぎると答えた」とし、「わが国の社会は未だ入学査定官制全面導入を受け入れる準備ができていない」と指摘した。イ・チョルウ ハンナラ党議員も「教科部が提出した‘2008学年度大学入学査定官制支援事業執行結果報告書’によれば、ソウル大・延世大・中央大など主要大学の相当数は政府が短期的で顕著な成果だけを要求する‘速度戦’に重点を置き、むしろ副作用を産んだと答えた」とし「大学側も望んでいないのに政府が入学査定官制全面拡大を推奨している」と批判した。
ユ・ソンヒ記者duck@hani.co.kr
原文: 訳J.S