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朝米実務協議、早ければ来週初めに…チェ副相とビーガン代表はどこで会うか

登録:2018-10-10 06:18 修正:2018-10-10 07:53
早ければ来週初めに実現する見込み 
朝米、時期・場所めぐり最終調整中 
場所は依然として流動的 
ウィーンの代わりに、板門店や第3の場所の可能性も
平壌を訪問していたマイク・ポンペオ米国務長官とスティーブン・ビーガン対北朝鮮政策特別代表が今月8日、中国に出発する前にソウルで随行記者団と懇談会を開いている/聯合ニュース

 北朝鮮と米国が「なるべく早期に」2回目の首脳会談を開くことで合意した中、これを具体的に議論する実務協議の場所と時間を最終的に調整していることが9日、明らかになった。朝米が実務交渉の早期開催を希望しており、早ければ来週初めに交渉テーブルが設けられるものと予想される。

 朝米の実務協議にはスティーブン・ビーガン対北朝鮮特別代表とチェ・ソンヒ外務副相が出ることが確認された。平壌(ピョンヤン)訪問を終えてソウルに来たマイク・ポンペオ米国務長官は8日、中国に向かう前に記者団に「スティーブンのカウンターパートはチェ・ソンヒ副相になると思う」と述べた。ポンペオ長官がオーストリアのウィーンでの実務交渉を提案し、カウンターパートとだけ称した人物をチェ副相に特定したのだ。

 実務協議の時期を決める問題は、北朝鮮の外交日程とも関連があるものと見られる。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が北朝鮮とロシア修交70周年を迎える12日に際し、ロシアを訪問する可能性がささやかれている。ビーガン特別代表のカウンターパートであるチェ副相は中国を経て、9日にはロシアで朝中ロ外交次官級「3カ国協議」を行った。ビーガン特別代表が「カウンターパートにできるだけ早く会おうと招請状を送った」と述べたことから、実務協議の時期は北朝鮮の選択にかかっているものと見られる。

 実務協議の場所は流動的だ。ポンペオ長官は「我々は(2回目の朝米)首脳会談前にここで会う機会があるだろう」と述べた。「オーストリアのウィーン」の代わりに「ここ」と発言したのだ。実務協議の場所がウィーンではない可能性もあるのかという質問が続くと、ポンペオ長官は「それは誰も分からない」と答えた。このため、実務協議の場所を巡って朝米間に隔たりがあると推測する専門家もいる。外交部関係者は「米国がウィーンを提案したが、北朝鮮が確答していない状態だと聞いている」と話した。

 一部では、ポンペオ長官の「ここ」が板門店(パンムンジョム)を念頭に置いたものだと見ている。6月12日にシンガポールで開かれた1回目の朝米首脳会談を控えて行われた実務協議は、いずれも板門店で開かれた。実務協議が第2回朝米首脳会談の早期開催という予定表をもとに進められているだけに、第3の場所を決めるにしてもアクセスビリティや利便性のような物理的条件を優先するという分析もある。

 実務協議では1回目の朝米首脳会談の合意を履行する案と、北朝鮮の非核化措置と米国の相応措置の組み合わせを見つけるのが中心となる見通しだ。ここで一定の進展を確認しなければ、2回目の朝米首脳会談の時期と場所を決める問題に移ることができないからだ。ビーガン特別代表は「我々は、トランプ大統領と金委員長がシンガポールで交わしたビジョンを実行するためのプロセスを本格的に開始することを期待する」と述べた。

ユ・ガンムン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/865095.html韓国語原文入力:2018-10-09 21:38
訳H.J

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