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南北が慰安婦など日本戦争被害国際大会を開催

登録:2018-10-07 21:42 修正:2018-10-08 07:45
イ・ファヨン京畿平和副知事、南北合意…翌月中旬に開催へ 
玉流館の京畿道誘致も推進…イ・ジェミョン知事の訪朝は年内に
イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪朝結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 太平洋戦争当時、日本の戦争犯罪被害をこうむった南北と東アジア国家の代表が参加する国際学術会議が、来月京畿道で開かれる。北朝鮮の代表的な冷麺料理店の玉流館(オクリュグァン)の京畿道支店設置も推進される。

 10・4首脳宣言11周年記念式に参加するために4~6日北朝鮮の平壌を訪問し帰ってきたイ・ファヨン京畿道平和副知事は7日、記者会見を行い「アジア太平洋の平和繁栄のための国際大会」開催など、6つの交流協力事業を推進することで北側と合意したと明らかにした。京畿道と北朝鮮側高位関係者が合意した「アジア太平洋の平和繁栄のための国際大会」は、京畿道で来月15日頃に開く予定であり、場所は高陽(コヤン)のキンテックスが有力だ。この行事には南北の専門家と「慰安婦」被害者など戦争犯罪の被害者をはじめ中国、ミャンマー、フィリピンなど東アジアの戦争被害当事国の関係者が参加し、日本の鳩山由紀夫元首相を招請する方案も検討されている。イ副知事は「今回確定した学術大会は、南側が主催し北側が参加する初の学術大会になるだろう」としながら「北側から高位級関係者が来ると期待する」と話した。

イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪朝結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 イ副知事の訪朝期間に玉流館の南側支店を設置する方案も論議された。イ副知事は「玉流館の誘致は、今回の訪朝期間に即席で話したのではなく、就任以後中国で北側高位関係者と数回会って議論してきた問題」と紹介した。同時に「単純な支店水準ではないだけに、現地の人と現地の食材料が来なければならず、宿泊の問題もある。北側が考える最高の立地は京畿道」だとして「玉流館韓国1号店」の誘致に強い意志を示した。ただし、大規模な現金投資が必要なだけに、対北朝鮮経済制裁対象に含まれることがあり、今のところは“協議”の水準で進めているとイ副知事は付け加えた。

 京畿道はこれと共に、黄海道地域の一つの農場を農林複合型(スマートファーム)のモデル農場に指定して施設を改善し、京畿道が2007年に作ったがその後に交流が途絶えた開豊(ケプン)養苗場も復元事業を進めることにした。これらの事業が再開されれば、2010年5・24措置以後に中断された南北交流協力事業が8年ぶりに再開されることになる。

 この他に、国際プロボクシング大会南北単一チーム構成と開城(ケソン)-坡州(パジュ)平和マラソン大会など、体育・文化・観光での相互協力▽MERS・鳥インフルエンザなど超国家伝染病と結核および駆虫予防事業などの保健衛生防疫事業▽障がい者団体との協力事業も推進される。

 イ平和副知事は、これら6つの合意事項の具体的実践方案と個別的事案に対する書面合意などのため、イ・ジェミョン京畿道知事と京畿道基礎自治団体長、京畿道議会などが年内に北朝鮮を訪問することも推進されていると明らかにした。イ平和副知事は「今回の合意は、地方自治体レベルで南北交流協力事業を画期的に増進し、ひいては朝鮮半島の平和と繁栄に貢献するという点で大変重要な成果だと自負する」と話した。

ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/864759.html韓国語原文入力:2018-10-07 17:51
訳J.S

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