「10・4首脳宣言11周年記念民族統一大会」に参加した南・北・海外の代表団は「歴史的な(4・27)板門店宣言と9月平壌共同宣言は、民族共同の新たな統一の道しるべ」として「(二つの宣言を)徹底的に守って履行していかなければならない」と訴えた。
南・北・海外代表団は5日午前、平壌人民文化宮殿で開かれた民族統一大会で採択した「共同要請文」を通じて「かつて6・15共同宣言と10・4宣言がまともに履行されなかった歴史を繰り返してはならない」として、このように明らかにした。
南・北・海外代表団は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が採択した板門店宣言と「9月平壌共同宣言」は「6・15共同宣言と10・4宣言の輝かしい継承」であり「南北関係の発展と平和統一の未来を操り上げるための民族共同の新たな統一の道しるべ」と規定した。
この日の大会には、南側からチョ・ミョンギュン統一部長官とイ・ヘチャン「人が暮らす世の中・盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団」理事長(共に民主党代表)、(故盧武鉉元大統領の息子である)ノ・ゴンホ氏、国会・市民団体の代表など160人が参加した。北側からは、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長やリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長を含め多数の関係者が、海外からはソン・ヒョングン6・15共同宣言実践委員会海外委員長らが参加した。行事会場の3千席がいっぱいになった。
参加者たちは4項目からなる要請文で「戦争の危険を完全終息させ、私たちの領土を核兵器と核の脅威がない平和の根拠地にしなければならない」 「多方面の協力と交流、接触と往来を活性化し、民族の共同繁栄を成し遂げなければならない」と明らかにした。
イ・ヘチャン代表は「この場は平壌共同宣言の歴史的合意を実践する初めての行事」として「いかなることがあろうとも、私たちは一歩一歩平和に向かう足取りを着実に踏み出さなければならない」と強調した。チョ・ミョンギュン長官は「10・4宣言は今も色あせることのない道しるべ」として「南北は分断70年を超えて、誰も行くことが出来なかった新しい未来を切り開くだろう」と誓った。
金永南常任委員長は、板門店宣言と平壌共同宣言を「朝鮮万代に長く輝く不滅の業績」と持ち上げて、「今のように手と手を固く握り、民族の未来を操り上げていこう」と話した。
リ・ソングォン祖平統委員長は、南北の鉄道・道路連結のための着工式を「早期に行い、平壌共同宣言の履行を力強く進めなければならない」として「(長期にわたり中断・閉鎖の状況にある)開城(ケソン)工業地区と金剛山(クムガンサン)観光事業を自然に解いて、南北事業の新しい転機を作らなければならない」と話した。平壌共同宣言には、鉄道・道路着工式は「年内に」、金剛山観光と開城工業団地は「条件が整うのにあわせて優先正常化」するとされている。
大会参加者はこの日午後、南北高位級会談代表団、6・15共同宣言南・北・海外実践委、南側の地方自治体と北側の民族和解協議会、宗教者、政治家の5領域にわかれて部門別の集いを進めた。
参加者は、民族統一大会の後に玉流館(オクリュグァン)で昼食をとり、午後には万寿台創作社・万景台学生少年宮殿を参観し、5・1競技場で「大集団体操と芸術公演」を観覧した。