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李明博元大統領「1審宣告公判に出席しない」

登録:2018-10-04 22:34 修正:2018-10-05 07:29
5月23日、初の裁判に出廷した李明博元大統領=共同取材団//ハンギョレ新聞社

 李明博(イ・ミョンバク)元大統領の1審宣告が5日に予定された中で、李元大統領が宣告公判に欠席する意向を明らかにした。

 李明博元大統領の法律代理人であるカン・フン弁護士は4日、「午前に大統領に面会し、弁護人どうしの協議を経て裁判所に(李元大統領の)宣告公判欠席理由書を提出することにした」と明らかにした。

 カン弁護士は「裁判所の中継許可は、大統領の法廷での立ち姿、退廷の姿まで撮影することになっているが、元大統領のそうした姿を国民や海外に見せることは国の品格の維持・国民間の団結を害する」として「裁判所の判断に不満を持つ人々の過激な行動もありえ、大統領の警護問題もあり、これを阻止する姿が中継で露出することも望ましくない」として欠席理由を説明した。また「宣告時間が2時間以上続くと予想されるが、健康上その時間をずっと法廷にいることは難しく、中継が進行されている状況で(進行)中止を要請することも難しいと見られる」と明らかにした。

 李元大統領の1審審理を務めたソウル中央地裁刑事27部(裁判長チョン・ゲソン)は2日、公共の利益を考慮して李元大統領の宣告中継放送を許可した。裁判所のカメラを利用して李元大統領が法廷に入り出ていく姿を撮影し、宣告進行中には裁判所、検察、弁護人の姿を撮影する計画だった。当時、李元大統領側は裁判所に対し生中継に同意しないという意向を明らかにした。

 李元大統領が被告人席に姿を見せなくとも、1審宣告公判は李元大統領抜きで予定通り進行されると見られる。李元大統領の拘束満了日(8日)まで数日しか残っていないだけに、裁判所が宣告公判を延期する可能性は少ない。刑事訴訟法(277条の2)によれば、拘束された被告人が正当な理由なく出廷を拒否し、刑務官による引致も不可能と判断される場合、被告人の出席なしで裁判を進めることができる。朴槿恵(パク・クネ)前大統領も4月6日の1審宣告公判に「健康上の理由」をあげて欠席したことがある。当時、宣告公判は検察と国選弁護人だけが参加した状態で進行された。

コ・ハンソル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/864448.html韓国語原文入力:2018-10-04 17:13
訳J.S

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