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カン・ギョンファ長官が平壌を訪問する初の南側外交長官である理由は?

登録:2018-09-16 22:51 修正:2018-09-17 06:59
南北関係は「統一を指向する暫定的特殊関係」 
外交部長官は、2000年と2007年の首脳会談に不参加 
非核化が南北関係の核心議題になった情勢で 
カン長官の平壌行きは、平和・共存を重視する両首脳の意志の反映
カン・ギョンファ外交部長官が、ベトナムのハノイで開かれている世界経済フォーラムASEAN地域会議出席を契機に、12日スリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相と会い握手している/外交部提供//ハンギョレ新聞社

 カン・ギョンファ外交部長官が、平壌を公式訪問する初の南側外交長官として歴史に名を残すことになった。大統領府が16日発表した南北首脳会談公式随行団にカン長官が含まれた。

 外交部と統一部の関係者らは、南北首脳会談を契機とする訪問を含めて、韓国の外交長官が公式に平壌を訪問した前例はなかったと承知していると明らかにした。南北関係は、一般的な国家対国家の関係ではなく「統一を指向する過程で暫定的に形成される特殊関係」(1991年南北基本合意書)と規定されており、統一部が北側の統一戦線部など対南機構と応対をしてきた。したがって、2000年、2007年の南北首脳会談には外交部長官が公式随行員に含まれなかった。だが、「非核化」が南北関係の画期的な進展を分ける核心議題になり、4月27日に板門店で開かれた首脳会談に続き、9月秋の平壌首脳会談の公式随行員にカン・ギョンファ外交部長官が含まれた。統一よりは平和と共存を重視するという文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の意志が反映された選択であるわけだ。

 カン長官は、ドナルド・トランプ米大統領の対北朝鮮特使として3回平壌を訪問したマイク・ポンペオ米国務長官と、カウンターパートとして緊密な疎通をしている。スティーブン・ビーガン新対北朝鮮政策特別代表は10日と15日の二度にかけて訪韓し、イ・ドフン外交部朝鮮半島平和交渉本部長に会った。朝米非核化交渉が膠着した現局面を打開するために、韓米が額を突き合わせたのだ。このような状況で、外交部長官の平壌行きは韓国政府が“首席交渉家”として朝米交渉を仲裁する意志を見せたものと見られる。外交部当局者は「非核化は首脳会談の重要な議題だが、これと関連して韓米間で協議をしており、また、これが朝米交渉へとつながらなければならない。そういった意味で外交部長官が随行員に含まれたと見られる」と説明した。

ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/862278.html韓国語原文入力:2018-09-16 17:32
訳J.S

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