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米軍遺骨約50柱、11年ぶりに送還される

登録:2018-07-27 06:23 修正:2018-07-27 06:58
米側、輸送機送り烏山基地に移送 
簡単な確認作業を経てから返還式 
ハワイに移し遺伝子分析行う見込み
2007年4月12日、ソウル龍山米軍基地「コリアフィールドハウス」体育館で開かれた遺骨送還行事で、将兵らが朝鮮戦争当時に北朝鮮地域で戦死した米軍の遺骨6柱を運柩している=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が休戦協定締結65周年を迎える27日、朝鮮戦争当時に死亡した米軍の遺骨約50柱を米国側に引き渡す。米軍遺骨の送還は6・12シンガポール朝米首脳会談で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とドナルド・トランプ米大統領が合意し、共同声明に明示した事項で、朝米が共同声明履行の第一歩を踏み出した。

 朝米関係に詳しい政府消息筋は26日、「米軍の輸送機が明日元山(ウォンサン)に行き、遺骨55柱を乗せて烏山(オサン)に来る」と話した。米軍が元山の葛麻飛行場で遺骨を受け取り、京畿道烏山空軍基地に移送するということだ。これは15~16日、板門店(パンムンジョム)で開かれた朝米軍将官級会談と実務会談で一次的に合意された事項だったが、最終的には26日午後になってようやく確定したというのが、在韓米軍側の説明だ。

 これに先立ち、北朝鮮は数日前(遺骨送還用の)木箱を受領したと政府当局者が伝えた。在韓米軍側は先月、遺骨送還に使われる木箱約100個を板門店共同警備区域(JSA)に移送し、遺骨を米国に送るときに必要な金属棺158個を烏山空軍基地で保管していると明らかにしている。

 米軍は、遺骨を受け取り次第、現地で簡単に確認してから烏山空軍基地で追加の身元確認作業を行うという。米軍は烏山で返還式を開いた後、遺骨をハワイに移送し、遺伝子分析を通じて身元を確認する予定だ。

 北朝鮮が米軍遺骨を送還するのは、2007年以来11年ぶりだ。朝鮮戦争当時失踪した米軍は約7700人で、このうち5300人が北朝鮮地域で死亡したものと推定される。北朝鮮は1990~1994年、米国に米軍遺骨208柱を引き渡しており、1996年から2005年まで朝米が北朝鮮で行なった33回の共同調査を通じて、229柱が送還された。米軍はここで全部で334柱の遺骨を確認したと明らかにした。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/854950.html韓国語原文入力:2018-07-26 22:23
訳H.J

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