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京畿教育監「京畿道の教師たちに6カ月ずつ有給研究休暇を与える」

登録:2018-06-19 09:01 修正:2018-06-19 11:54
ハンギョレのインタビューで「教師のリフレッシュは教育の質を高める」 
今後4年間で革新教育、夢の学校、安全な学校を実現 
コミュニケーション不足・ニセ進歩の批判に「コミュニケーションを制度化する」
再選に成功したイ・ジェジョン京畿教育監//ハンギョレ新聞社

 「教師たちにリフレッシュの時間を与えれば生徒たちの教育にさらに熱中できるでしょう」

 6・13地方選挙で再選に成功したイ・ジェジョン京畿道教育監(日本の教育委員長に当たる)は18日、ハンギョレとのインタビューで「来年3月から一学期あたり教師1千人に対し6カ月間の有給研究休暇を与える計画」だと話した。普遍的福祉レベルで教師たちに研究休暇を与えるのは、全国で初めてだ。対象は教職経歴20年以上の教師だ。イ教育監は一学期に1千人、1年に2千人ずつ休暇を与える計画だと説明した。京畿道の全学校は約2400校で、1年に学校1校から教師1人程度が有給研究休暇を取得するものと見られる。京畿道内の経歴20年以上の教師は2万2千人余りだ。

 イ教育監は「4年前に年間400人の教師を選び試験的に研究休暇を施行したが、朴槿恵政府時代にヌリ課程(3~5歳児の教育保育課程)予算などで財政圧迫が大きかった」とし、「いま諸事項を検討してみたところ、研究休暇を取る教師を期間制教師に代替するのに必要な年間360億ウォン(約36憶円)の予算を設けることができる」と話した。彼はまた、「他の市・道に比べ生徒数は多いが教員が少ないため、先生たちが激務にあえいでいる。生徒の教育にさらに情熱的に取り組めるようリフレッシュの機会が必要だ」と、導入の趣旨を説明した。

 先月3日の予備候補登録後、彼は選挙運動のため41日間で1万キロを駆け巡ったと話した。1日250キロの割合だ。イ教育監は「肉体的に大変なことより、進歩候補が二つに分かれたという話が一番苦しかった」と打ち明けた。彼は再選に成功した原因について「この4年間、道民の皆さまが私を肯定的に評価してくださり、道の教育政策がもっと一貫性をもって維持されることを望む気持ちがあったようだ」と話した。

 選挙期間中、イ教育監は自分が導入した「9時登校」など主要な政策の決定過程で「コミュニケーションが足りなかった」という指摘とともに「ニセ進歩」という批判まで受けた。これに対してイ教育監は「選挙運動の過程で出された批判を受けとめて、市民ともっとコミュニケーションできるよう制度的装置を設ける」と話した。

 再選教育監になった彼は、4年間で3つの重要課題を重点的に推進していくと明らかにした。革新教育を完成し、学校外の学校である「夢の学校」を1千校から3千校に増やし、進路適性教育を拡大し、体育館の建設とPM2.5防止で安全な学校と健康な生徒をつくることだ。高校無償教育の拡大については、来年から無償制服と無償教科書のように実践可能なものから段階的に実施すると明らかにした。

 彼は全教組が要求する労組専従者の休職認定に対しては「教育部が市・道教育庁に責任を押し付けず、決定すべきだ。どんな決定でも下されれば従う」と話した。

ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/849652.html韓国語原文入力:2018-06-19 05:01
訳M.C

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