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自由韓国党惨敗で洪代表辞任にも…「国が丸ごと渡された」と反省なし

登録:2018-06-15 08:55 修正:2018-06-15 11:38
自由韓国党の未来は 
類例のない惨敗に指導部が続々と辞任  
15日、非常議員総会で収拾案を論議  
非対委へ体制転換の後、早期全党大会開催する見通し
自由韓国党の洪準杓代表が今月14日午後、汝矣島党本部で辞任の意思を明らかにした後、党本部を後にしている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表が14日、地方選挙惨敗の責任を取り、代表職を辞任した。しかし、最後まで反省と省察はなかった。

 洪代表はこの日午後2時に開かれた最高委員会に出席し、「我々は惨敗し、国は丸ごと(文在寅政権に)渡された。すべて私の失態であり、すべての責任は私にある」とし、代表辞任を宣言した。彼は「国民の皆さまの選択を尊重する」とし、「本日付で党代表を退く」と明らかにした。彼は1分ほど準備した発言を簡単に読んだ後、質問も受けずすぐに会議場を離れた。自由韓国党は文在寅(ムン・ジェイン)政権を「左派政権」と規定し、「国を丸ごと渡すのですか」を地方選挙の主要なスローガンに活用してきた。地方選挙の結果、共に民主党が圧勝を収めると、これに対して「国が丸ごと渡された」と否定的な評価を付け加えたものだ。

 彼は前日、放送3社の出口調査で、大邱(テグ)・慶尚北道を除いた残りの地域で全敗するものと表れると「まだ信じられない部分がある」とし、最終結果が出るまで開票状況を見守り、進退を表明すると明らかにもした。しかし最終開票の結果、出口調査内容が現実化すると、14日午前に辞任の意思を固めたという。

 保守政党史上「類例のない惨敗」に、党内も動揺した。洪代表の辞任発表に先立ち、指導部の辞任から続々と続いた。党指導部に対する糾弾、国民の目線に合った保守の革新を示せなかったという反省が一緒にあふれだした。キム・テフム最高委員はこの日午前、政論館で記者会見を開き、「この1年間、洪代表を牽制するために孤軍奮闘したが力不足だった」とし、辞任の意思を明らかにした。チュ・グァンドク京畿道党委員長も「民心と党心すべてをわが党自らが打ち捨てた」とし、道党委員長を降りて白衣従軍する意思を明らかにした。シム・ジェチョル議員はこの日、自分のフェイスブックに「昨年の大統領選挙で民意の凄絶な審判を受けたにもかかわらず、生まれ変わることができなかった」という自責の文を載せ「存続の危機に匹敵する国民の警告の前に残ったのは、痛烈な自己反省と徹底した自己革新しかない」と書いた。

 自由韓国党は15日午後2時、非常議員総会を開き、党内収拾策および次期指導部の構成案を議論する予定だ。党代表権限代行として最高委員会直後に記者団の前に立ったキム・ソンテ院内代表は、「今回の選挙を通じて、憤る国民の怒りにどう答えるのか、冷静かつ激しい論争を広げる」と述べた。いったん非常対策委員長体制に転換した後、早期全党大会を開き、指導部を交代する案が有力視されている。

 しかし、「保守政党史上最悪」の敗北に直面しつつ、党内では単なる指導部交代・刷新作業を超え、保守大統合論、「党解体論」までさまざまな要求が出ている。キム・ヨンテ自由韓国党議員は「アイデンティティと信念の体系を再確立することから出発しなければならない。その後に新しいリーダーシップをどのように立てるか、何をすべきかがわかるだろう」と、自分のフェイスブックに書き込んだ。慶尚道地域のある初当選議員は「早期全党大会を通じた指導部交代程度では、到底国民が望む保守の変化を引き出せないと見る。再創党であれ解体であれ『保守大統合』を通じた人的な変化が伴わなければならないのではないか」と話した。一部の初当選議員は16日に会合を開き、党刷新案を議論するなど、党内で意見を同じくする議員ら間の意見交流も水面下で活発に行われている。

チョン・ユギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/849173.html韓国語原文入力:2018-06-14 22:18
訳M.C

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