本文に移動

北朝鮮、朝米会談を控え軍上層部を再編

登録:2018-06-05 05:40 修正:2018-06-05 07:07
先月、総政治局長にキム・スギル  
人民武力相にノ・グァンチョル 
総参謀長にリ・ヨンギル任命したもよう
左からノ・グァンチョル、リ・ヨンギル、キム・スギル//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が最近、総参謀長と人民武力相など軍首脳部の入れ替えを断行したという。朝米首脳会談を控え、「核のない人民軍隊」などを念頭に置いた軍内部の変化であり、世代交代の意味があるものと見られる。

 朝日新聞は北朝鮮関係筋を引用し、北朝鮮人民武力相がパク・ヨンシクからノ・グァンチョル労働党人民武力第1副相に交代されたと、3日付で報道した。ノ・グァンチョルは2015年7月に人民武力省の前身である人民武力部第1副部長に就任し、翌年5月、第7次党大会で政治局候補委員に選ばれた。解任されたパク・ヨンシクは2015年6月に人民武力相に就任し、今年4月27日の南北首脳会談にリ・ミョンス軍参謀総長と共に金正恩国務委員長の公式随行員として訪韓した人物だ。

 南側の合同参謀議長に当たる総参謀長は、リ・ミョンス(84)からリ・ヨンギル第1副総参謀長兼作戦総局長(63)に交代したという。リ・ヨンギルは2013年8月に総参謀長を就任したことがある。解任されたものとみられるリ・ミョンスは2016年2月に人民軍総参謀長に就任し、今回の4・27板門店(パンムンジョム)会談の際、金委員長の公式随行員として訪韓し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に挙手の敬礼をして注目を集めた。

 先月26日には、北朝鮮軍総政治局長がキム・ジョンガクからキム・スギル平壌(ピョンヤン)市党委員会委員長に交代したことが確認されており、リ・ヨンギルなどの人選が確認されれば、軍最高首脳部3人が総入れ替えされたことになる。統一部当局者は「公式発表されたり、呼称されたこともなく、まだ公式確認されていない状況」だとしながらも、「先日の中央軍事委拡大会議映像などを見る限り、人事異動の情況はある」と話した。

 今回の人事は先月17日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が主宰した労働党中央軍事委員会拡大会議で断行されたものとみられる。北朝鮮メディアは先月18日、同会議で「国家防衛事業全般に改善をもたらす組織的対策を討議・決定」したと明らかにし、「党中央軍事委の一部の委員らと武力機関の責任者たちの解任・任命が取り上げられた」と報じた。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/847540.html韓国語原文入力:2018-06-04 11:14
訳H.J(1147字)

関連記事