北朝鮮の憲法が国家最高指導機関と規定する最高人民会議第13期6次会議が11日平壌の万寿台議事堂で開かれたと、朝鮮中央通信が12日報道した。最高人民会議は韓国の国会に当たる。
チェ・テボク最高人民会議議長の開会の辞で始まったこの日の会議では、国家経済発展5カ年戦略実行のための内閣の2017年事業状況と2018年の課題▽2017年決算と2018年予算▽組織問題の3案件が議論されたと通信は伝えた。南北、朝米首脳会談を控えて開かれた会議なので、核問題をはじめとする対外政策と関連した内容が扱われるかもしれないという観測があったが、この日の会議ではこれと関連した議論はなされなかった。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、2014年9月と2015年4月に続き今年も最高人民会議に参加しなかった。金委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長が党・政・軍の指導部とともに演壇に座る姿が朝鮮中央テレビを通じて放映された。
統一部当局者は「全般的に例年水準で(会議が)進行されたと評価する」として「金委員長が(今月9日の)党中央委政治局会議も主宰した状況であり、以前にも参加しなかった事例もあるため、特異なことではないと見ている」と述べた。
一方、昨年党組織指導部の調査を受けた後、軍総政治局から外されたファン・ビョンソ、キム・ウォンホンと、昨年10月の党第7期2次全員会議で党副委員長を下りたキム・ギナムなどは、この日の会議で国務委員会の肩書も剥奪された。ファン・ビョンソの後任には軍人事・検閲・統制権を持つ総政治局長を務めたキム・ジョンガクが、以前とは違い国務委副委員長でなく一般委員として選任されたのも目を引く。