大統領府と政府は10日、北朝鮮と米国が同じ日に朝米首脳会談を公式化したことについて、「うまく進められているいう良いシグナルと見られる」とし、肯定的な立場を明らかにした。政府は、米国はもちろん、4・27南北首脳会談を準備しながら北朝鮮とも円滑に疎通しており、朝米双方が約2カ月の残りの期間に首脳会談の時期や場所、議題などを調整する過程で、必要ならば仲裁役を果たすこともできるとしてさまざまな“場合の数”を考慮し、対策を用意しているという。
大統領府関係者は同日、記者団に「朝米首脳会談の準備がうまく行っている。(米国から)進行状況を伝え聞いており、韓国側からも意見を述べていると聞いている」と話した。9日(現地時間)任命されたホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官のカウンターパートであるチョン・ウィヨン国家安保室長の間には、まだ電話会談がなかったが、近日中に疎通が行われるものと予想される。他の関係者は「二人の通話会談事実を具体的に明かすことはできないが、互いに必要な場合はいつでも意見交換できるさまざまなチャンネルが常に開かれている」と話した。
外交部も、朝米間の接触を注視しながら、進行状況と関連した情報を米国政府と共有しているものとみられる。ある外交部関係者は「韓米が引き続き協議を行っているが、具体的な事案については明らかにできない」としながらも、「ドナルド・トランプ米大統領が公の場で、朝米接触の事実と(朝米首脳会談の)準備が進められていることを確認した。(朝米会談の準備が)うまく行っているという良いシグナルと見られる。これまで米国は韓国や中国などを通じて北朝鮮側の立場を間接的に聞いてきたが、(朝米が)接触を通じて直接(互いの立場を)聞いて善意や真意を確認し、準備手続きに突入したことに大きな意味があると見ている」と話した。また、別の当局者は朝米首脳会談と関連し、北朝鮮とも疎通しているのかという質問に対して、「北側と(韓国政府の間には)連絡チャンネルがすでに開かれている」と答えた。