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ネイバーに労働組合ができた…30分で100名加入の“熱い反応”

登録:2018-04-04 06:58 修正:2018-04-04 09:26
民主労総化繊労組傘下に支部設立
「社会的に信頼される透明なネイバーが目標
IT労働者の労働条件改善のために連帯する」
ネイバー社員労組が労働組合宣言文に使用した画像。一緒に行動しネイバーを清く成長させるネイバー社員労組と書かれている=労組ホームページキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 国内最大のポータル事業者である情報通信(IT)企業ネイバー(NAVER)に労組が結成された。民主労総全国化学繊維食品産業労働組合(化繊労組)は、ネイバーと系列会社の労働者が化繊労組に加入して支部を結成したと2日、明らかにした。公式的な組織形態は化繊労組傘下の支部だが、会社内では「ネイバー社員労組」という名称で活動する計画だと労組側は明らかにした。

 ネイバー社員労組がこの日職員たちに送った「宣言文」によれば「会社が成長するにつれて水平的な組織文化は垂直的官僚的に変わり、活発なコミュニケーション文化は消えてしまった。非常な大成長にもかかわらず、福祉は後退し包括賃金制と責任勤務制という名で正当な労働の価値は認められないでいる」と指摘した。さらに「各々の位置で熾烈に悩み透明なサービスを作り出すために努力したが、今ネイバーは公正性を疑われている。私たちの自負心は失望に変わった」として「IT業界の先頭を走る者としての役割を果たし、自らの権利を守って社会的責務を(果たすことを)誓う」と明らかにした。

 ネイバー社員労組は活動目標として、社会に信頼されて健康に成長するネイバーを作ること▽透明な意思決定および水平的な組織文化を作ること▽“やりがい搾取”という名の下に劣悪な環境で働くIT労働者の労働条件改善のために連帯することを提示した。

 ネイバー社員労組の設立は昨年末から本格化された。労組の必要性を感じた何人かの職員が匿名チャットを通して意見を集め、今年1月、正義党の労働相談センターである「非常口」を訪ねて労組設立手続きなどに対する助言を得た。その後、化繊労組個別加入による支部設立という方向を定め、先月30日、7人が化繊労組に加入して支部を設立した。 産別労組は別途の設立申告手続き等が必要でなく、組合員の加入だけでも労働組合活動が可能だ。

 ネイバーでIT開発者として働くネイバー社員労組のオ・セユン委員長(36)は、この日ハンギョレとの通話で「ベンチャーとして出発したネイバーの強みである水平的組織文化が時間が経つにつれ消えてしまった。特にニュース編集の公正性疑惑が事実であることが明らかになった後、職員たちが受けた傷は非常に大きい。このような問題が複合的に作用して労組設立にまでつながった」と明らかにした。 オ委員長はさらに「IT業界には私たちより劣悪な立場の労働者が非常に多い。ネイバーの労働条件改善を越えて、協力会社などIT業界全般の長時間労働問題が改善されるよう労組活動をしていく」と述べた。

 ネイバー職員の反応は熱い。 ネイバー社員労組はネイバー本社を始めラインプラス、NBP、NTS、ネイバーラボ、ネイバーウェブトゥーンなど系列会社・関連会社の労働者も加入できる。 オ委員長は「労組設立を知らせてから30分で100名を超える職員が加入した」と言った。

パク・テウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/838699.html 韓国語入力:2018-04-02 13:32
訳A.K

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