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[単独]京仁(キョンイン)運河建設費用,経済利益上回る

原文入力:2009-01-09午前09:01:37
政府 ‘開発研究院 経済性分析’ 誇張
クルポチョン放水路区間の工事費除いて費用減らし
非現実的な仮想船舶を前面に出して予想物流膨らませて

ソン・チャンソク記者

←仁川,桂陽区(ケヤング)クルポチョン放水路工事現場. 仁川/キム・ジンス記者 jsk@hani.co.kr

政府が最近京仁運河工事を来る3月から再開すると発表した中で、経済的妥当性分析を誇張したという疑惑が大きくなっている。京仁運河(18km)の核心区間であるクルポチョン放水路区間(14.2km)の一部工事費を除外するなどして費用は減らし、運河に投入する非現実的な仮想船舶を前面に出して便益は膨らませたというものだ。

国土海洋部の高位関係者は8日、去る5日に発表された韓国開発研究院(KDI)経済性分析結果と関連して「クルポチョン放水路工事費は費用に含めなかった」と明らかにした。国土部は企画財政部の研究依頼に基づき開発研究院が分析した京仁運河の‘費用対応便益’(B/C)比率が1.07と出て来て経済性があるとし京仁運河工事再開を確定した。国土部関係者はこれに対して「クルポチョン放水路区間は京仁運河と関係がなく洪水防止など治水のために必要な事業であるため京仁運河事業の費用項目に入れないのが妥当」と主張した。ただし「今後。クルポチョン放水路と漢江を連結する3.8km未掘削区間および既存クルポチョン放水路区間を船が航行できるように河川底を1.6mさらに深く掘る工事費は京仁運河事業費に含ませた」と付け加えた。

だが専門家と環境団体は「1995年政府が京仁運河を民間資本事業として推進する時はクルポチョン放水路工事を京仁運河事業に含ませた」として「政府が当初クルポチョン放水路幅を40mで計画したが今後の京仁運河の水路を念頭に置きながら80mに増やした以上、他のものは分からないが追加で増えた幅拡張費用は事業費に入れるのが正しい」と指摘した。実際に監査院は2003年‘京仁運河建設事業の推進実態’監査報告書でクルポチョン放水路の幅を80mに拡張することによって工事費が34%増えると分析したことがある。

政府が去る5日明らかにしたクルポチョン放水路工事費は4671億ウォンであり、監査院の分析を引用すれば1590億ウォンが京仁運河のために追加でより多くかかるわけだ。このようになれば国費で推進される京仁運河建設費用は政府が発表した2兆2500億ウォンから2兆4090億ウォンに増え経済的便益2兆3963億ウォンを上回ることになる。すなわち、費用便益比率が1を下回って経済性がなくなる。

便益もバラ色に誇張されていることが明らかになった。政府は当初京仁運河計画時は貨物2500トンをのせることができるフィーダ船(小型コンテナ船)中心に設計したが、今回は船籍容量を4千トンに上げ海と川を共に航行する‘河海兼用船’(RS)に船種を変えた。これにより予想物流を1.6倍程増やした。これに対して造船・海運事情に明るいある国策研究院関係者は「RS船はエンジンや船体構造が完全に異なり安全が保障されず運営効率性が低いなど国内造船所では一度も建造したことがない」として「予想物流を大きくしようと政府が非現実的な仮想船舶を作り出したようだ」と語った。4千トン級RS船はイ・ミョンバク大統領が大統領候補の時に提示した京釜大運河事業計画で初めて登場した船だ。ソン・チャンソク記者 number3@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/administration/332223.html

原文: 訳J.S