中国国際問題研究院の楊希雨研究員は、中国は朝鮮半島の「非核化」と「平和・安定」が実現できるなら、いかなる形の対話も受け入れると明らかにした。彼は、6カ国協議という枠組みが問題解決の最も効果的な手段だと考えているが、中国が朝鮮半島問題の解決の主導権を追求しているわけではないと強調した。ハンギョレは7日、朝鮮半島専門家として北朝鮮核問題の解決に向けた6カ国協議に次席代表として出席し、2005年の9・19共同声明(6カ国協議共同声明)の草案を作成した楊研究員に電話インタビューを行った。
-最近の南北の接近をどう評価するか?
「稀に見る肯定的な進展だ。特に、韓国側の発表通りなら、これまで南北間の対話で核問題を取り上げることを敬遠してきた朝鮮(北朝鮮)が、軍事脅威が除去され体制の安全が保障されるなら核を保有する理由がないという新たな態度を示した。米国は疑念と憂慮を抱いているが、韓国が非核化問題で一層肯定的な進展を成し遂げられれば、米国の疑念も徐々に晴れるだろう」
-最近の南北の接近は、朝米接触を目指しているものと見られる。中国が排除されているという印象はないか?
「中国は、政策目標を重視するだけで、解決過程は重視しない。その目標は二つある。(朝鮮)半島全体の非核化と平和・安定を長く維持することだ。いかなるルートであれ、いかなる対話であれ、誰が誰と話しても、この目標を実現できれば、中国は積極的に支持する。ただし、南北と朝米対話だけでは困難が大きいと思う。多国間の談判と討論を行ってこそ、真の解決が可能になるだろう」
-6カ国協議の枠組みが最も有効だと考えているのか?
「私は今も朝鮮半島の核問題を解決するに当たって、6カ国協議だけが唯一有効な道だと信じている。朝米対話だけでは、非核化や体制の安全保障、核兵器の除去など、複雑な問題を解決できない。1994年の(朝米枠組み)合意は、核だけでなく、政治的問題も包括したものだったが、結局破棄され、相手に騙されたと非難し合うことになった。数十年間にわたる相互対立により、深い疑念を抱いている状態で、朝米交渉だけではこのように複雑な核問題の解決に効果的ではないだろう」
-中国の主導権喪失を懸念しているのではないか?
「6カ国協議でなくても、韓国は中国を重要な国と見るだろう。中国が6カ国協議を活用すべきだと強調するのは、目標を実現するためだ」
-北朝鮮が核を放棄できると思うか?
「核問題の核心である安保問題が解決されない限り、(北)朝鮮の核放棄を想像するのは難しい」