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ギャラップ「文大統領の支持率64%…金英哲めぐる論議で4%p下落」

登録:2018-03-03 05:49 修正:2018-03-03 08:46
「韓国ギャラップ」2月第5週の世論調査 
肯定的評価64%、否定的評価26% 
「金英哲副委員長の訪韓に対する野党の反発の影響」
50・60代と中道・保守層で肯定的評価が下落 
文在寅大統領と夫人のキム・ジョンスク女史が25日、江原道平昌冬季五輪の閉幕式で国民儀礼を行っている。前列左から文大統領、キム夫人、イバンカ米大統領補佐官、劉延東中国副首相、チョン・セギュン国会議長、金英哲労働党中央委副委員長(後列右)=平昌/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 世論調査専門機関「韓国ギャラップ」の2月第5週の世論調査で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国政遂行に対する支持率が、一週間前より4%ポイント下落した64%を記録した。平昌(ピョンチャン)冬季五輪の閉会式に出席するなど2泊3日の日程を終えて帰国した金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委員会副委員長兼統一戦線部長の訪韓をめぐる議論が影響を及ぼしたものと見られる。

 ギャラップが2月27~28日、全国1008人を対象に行わい、今月2日に公開した世論調査の結果(95%信頼水準で標本誤差±3.1%ポイント)によると、文大統領に対する肯定的評価は64%、否定的評価は26%だった。肯定的評価は2月第4週の調査(2月20~22日)より4%ポイント下落しており、否定的評価は4%ポイント上昇した。

ギャラップが肯定的に評価した人(645人・自由回答)を対象に理由を尋ねた結果、「円滑な疎通・国民との共感能力(17%)」や「対北朝鮮政策・安全保障(13%)」など、肯定的評価の理由には大きな変化がなかった。しかし、否定的に評価した人(257人・自由回答)の回答の中では、「対北朝鮮関係・親北朝鮮の性向」が第4週より14%上昇した25%で、1位を占めた。ギャラップは「これは、平昌冬季五輪の閉会式出席など2月25日から2泊3日の日程を終えて帰国した北朝鮮高官級代表団長金英哲の影響とみられる」と説明した。

 金英哲副委員長は、天安艦事件の黒幕とされる人物で、彼の訪韓に天安艦の遺族や自由韓国党、正しい未来党など野党が強く反発した。特に、自由韓国党は統一大橋を占拠するなど“街頭闘争”を繰り広げた。これにより、自由韓国党支持者や中道・保守層、50・60代で、文大統領に対する肯定的評価が下落した。

 自由韓国党支持者の場合、2月第4週(17%)より6%ポイント下落した11%が(文大統領の国政遂行を)肯定的に評価をしており、保守層の場合にも肯定的評価が43%から39%に4%ポイント下落した。中道層も6%ポイント(72%→66%)下がった。南北関係の問題に保守的性向が強い50代(63%→56%)と60代以上(53%→48%)でも、肯定的評価が減少した。30・40代では第4週と肯定的に評価がほぼ同じだったが、20代では5%ポイント(73%→68%)下がった。

 一方、政党支持度は民主党が44%で最も高く、韓国党が13%、正しい未来党が8%、正義党が6%、民主平和党1%をそれぞれ記録した。 国民の党と正しい政党が合併した新党の正しい未来党の支持率は、先週と同じだった。

 今回の調査の詳しい内容はギャラップと中央選挙世論調査審議委員会ホームページで確認できる。

イ・スンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/834361.html韓国語原文入力:2018-03-02 11:38
訳H.J

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