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「建軍70周年」静かに祝った北朝鮮…南北和解ムード続くか

登録:2018-02-09 01:43 修正:2018-02-09 16:31
建軍節軍事パレード生中継せず、規模も縮小 
10年周期の盛大な記念式の慣例に従わず 
軍事パレードの時間も昨年より1時間減らす 
 
金正恩委員長、夫人と共に衛兵隊を査閲 
「祖国の自主権侵害させない」 
火星-14・15型長距離ミサイルも披露
「朝鮮中央テレビ」が今月8日午後に録画中継した「建軍節」70周年記念軍事パレードで、移動式発射車両(TEL)に載せられた大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星-15」が登場した/聯合ニュース

 北朝鮮が8日午前、建軍節70周年軍事パレードを行った。北朝鮮が先月、建軍節をこれまでの4月25日から2月8日に変更してから、初めての建軍節行事だ。しかし、昨年に比べ、行事の規模は縮小された。五輪後を見据えた控えめな動きと言える。

 北朝鮮は建軍節70周年を迎え、同日午前、平壌(ピョンヤン)の金日成広場で軍事パレードを行った後、これを午後5時30分(平壌時間5時)から「朝鮮中央テレビ」を通じて録画中継した。実際の軍事パレードは11時30分(平壌時間11時)から始まったものと見られると軍当局者は伝えた。平昌(ピョンチャン)冬季五輪開幕日(9日)前日に軍事力を誇示する行事を行うのは「軍事的挑発」という批判にもかかわらず、軍事パレードを強行したのだ。北朝鮮は今回の軍事パレードに、戦車や放射砲、自走砲などの通常兵器と共に、火星-14型や火星-15型などの長距離ミサイルも披露した。しかし、目を引くような新たな戦略兵器はかった。

 黒い中折れ帽と長いコート姿の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、夫人のリ・ソルジュ氏と共に衛兵隊を査閲した後、主席壇に移動し、軍事パレードを見守った。リ・ソルジュ氏の軍事パレード参観が確認されたのは初めてだ。金委員長は演説で「侵略者たちが神聖な我々の祖国の尊厳と自主権を0.001ミリたりとも侵害したり、愚弄することがないよう、努めなければならない」と述べた。

 同日の行事で、キム・ジョンガク新総政治局長が主席壇で金正恩委員長の右隣に座り、注目を集めた。代わりに、先日失脚したとされるファン・ビョンソ総政治局長の姿は見えなかった。9日に高官級代表団として平昌を訪れるキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長とキム・ヨジョン労働党第1副部長、チェ・フィ国家体育指導委員長なども主席壇に座った。

 北朝鮮は当初の発表通り、軍事パレードを強行しながらも、五輪以降の南北関係などを考慮する様子だった。まず、北朝鮮は、今回の軍事パレードをおよそ1時間30~40分間行ったという。昨年のパレードが午前10時5分から12時56分まで2時間51分間だったことに比べ、1時間以上も短いものだ。軍当局者は「昨年に比べ、内容の構成が縮小された」と話した。北朝鮮はまた、今回の建軍節記念軍事パレードを生中継せず、午後に録画放送した。昨年4月に金日成広場で行われた軍事パレードを実況中継したのと対比を成している。軍当局者は「北朝鮮が軍事パレードを生中継しないのは非常に珍しい」と話した。また、昨年と異なり、今回の軍事パレードには外国メディアの招待もなかった。

 今回の軍事パレードは建軍節行事で、昨年の軍事パレードは4月15日の故金日成主席の誕生(太陽節)105周年を記念したものであり、二つを単純比較するのは難しい。しかし、今回の建軍節は1948年2月8日に創設された人民軍の70周年を記念するものだ。行事の縮小は“10年の節目”を迎えた記念日を盛大に祝う北朝鮮の慣例にも反する。議論の拡散を食い止めるための控えめな行動と言える。

 北朝鮮のこのような“ローキー”(抑制された)の動きは、平昌五輪以降を念頭に置いた布石というのが大方の見解だ。キム・ドンヨブ慶南大学教授は「隣の宴を台無しにするという印象を与える必要がないと判断し、国内向けの行事に縮小したようだ」としたうえで、「今回の五輪を南北関係改善の機会にするため」だと話した。

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/831528.html韓国語原文入力:2018-02-08 22:06
訳H.J

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