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北・日 対話チャンネル復元‘探索戦’

原文入力:2009-09-11午後07:18:25
“関係改善期待”手を差し出した北韓に
鳩山“北の対応にかかっている”
‘6者会談復帰を注文’分析

キム・トヒョン記者

←日本次期総理 鳩山由紀夫民主党代表が11日東京党舎に到着している。 東京/ロイター連合

来る16日に公式スタートする日本,民主党政府と北韓がこの間梗塞していた北韓-日本の対話チャンネル再開方案を巡り探りあいを行っており結果が注目される。

日本の次期総理に就任する鳩山由紀夫民主党代表は10日、北韓のキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長が新しい政権スタートを契機に北韓-日本の関係改善に対する期待を表明したことと関連し「全面的に北韓の対応にかかっている」として北韓側の態度変化を注文した。鳩山代表はこの日記者らと会い「北韓はミサイルを何度も発射し、核開発と核実験を行い(北韓による日本人)拉致問題も進展していない状況」と話した。

鳩山代表のこういう慎重な反応は基本的に北韓が6者会談に復帰してこそ対話が可能だという意向を表明したものと分析される。特に北韓-日本の2ヶ国政府が昨年8月北韓の拉致事件再調査と対北経済制裁の一部解除に合意したのも6者会談実務グループ会議だったという点を強調したという解釈も出ている。両国は昨年9月、福田康夫当時総理の突然な辞任に北核実験とロケット発射まで重なり対立局面を抜け出すことができなかった。

しかし鳩山代表の基本的な対北接近は圧力よりは対話に重きが置かれている。彼は選挙期間中の討論会などで「バラク・オバマ米国大統領も北韓との対話と協力を模索している」として「基本的に対話と協力をするものの、彼らが話を聞かない場合には私たちも強力なものを検討する」と話した経緯がある。北韓も究極的には日本の経済支援を勝ち取るために対話の必要性を感じているというのが専門家たちの分析だ。キム・ヨンナム委員長が10日国交正常化と拉致,核,ミサイル,過去史清算などの包括的解決を盛り込んだ2002年平壌宣言を強調したのもこういう脈絡と見える。

西野純也慶応大教授は<ハンギョレ>との通話で「対北問題の突破口を開くためには国内政治分野で国会多数議席と世論の高い支持度を持つ政府が必要だが、今がまさにその時点」として「特に鳩山代表は東アジア重視の能動的外交を強調しているので推進力を発揮できる状況」と見通した。しかし彼は「米国が新政府のアジア重視政策を疑っているため、先にこれを解消せずには北韓との対話を積極的に推進することは難しい」と話した。日本社会に未だ支配的な対北強硬世論も鳩山代表が対北対話再開に能動的に飛び出すことを難しくする要因だ。

東京/キム・トヒョン特派員aip209@hani.co,kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/376306.html 訳J.S