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「靖国神社に爆発物設置した息子、日本で人権侵害受け…韓国に移送してほしい」

登録:2017-12-13 08:39 修正:2017-12-13 17:19
母親が10月に続き二度目の訴え 
「独房に収監して20センチのムカデを投げた 
作業場で数回暴行を受けことも」 
 
政府「不当な待遇がないよう努力する 
日本が反対しているため韓国への移送阻まれ」
今月12日、全羅北道地方警察庁の記者室で日本の刑務所に収監中の息子について話しながら、母親のLさんが涙を流している。隣りで独島守りのノ・ビョンマン氏がこれについて説明している=パク・イムグン記者

 「刑務所でムカデを投げて噛まれるなど、人権侵害を受けているので、息子を助けてください」

 2年前、靖国神社のトイレに手製の爆発物を設置して爆発させた疑いで東京都の府中刑務所に収監中のC氏(29)の母親のLさんが、10月に続き息子の人権侵害を主張し、早急に韓国内へ移監することを訴えた。

 母親のLさんは12日、全羅北道地方警察庁で記者会見を開き、「息子が夜、懲罰部屋(独房)で寝ていると刑務官が暴言を吐きながら20センチの大きさのムカデを頭に投げた」と主張した。Lさんは「息子は目の病気でよく見ることができないのに、作業ができないと刑務官に作業場で何度も暴行を受けた」とし、「きちんと(目の)治療を受けられていない」と涙声で話した。

 Lさんはまた、「4月に申請した息子の国内移監について、韓国政府は傍観してばかりだ。暴行の内容を息子が日本駐在の韓国領事に手紙を書いて送ったが、何の反応もない」と付け加えた。日本側がC氏の面会を妨げたという主張も出た。Lさんは「息子は刑務所に入る前は身長185センチ、体重92キロだった。現在はげっそりと痩せ、視力が退化して目が見えないなど体の調子も悪いが、刑務所側はなんの措置も取っていない」と話した。

 政府はC氏側の主張に対して日本当局に真相調査を強く要求し、日本から「事実と異なる」という返事を受けたと釈明し、「C氏が日本の矯正当局から不当な待遇を受けないよう、持続的な領事の助力を実施していく予定」とした。また、C氏の韓国移送のための手続きを進行中だが、日本の反対に阻まれて進められていないという立場を明らかにした。

 外交部この日、資料を出して「駐日韓国大使館は10月30日、領事面会や韓国総領事宛てにC氏が書いた自筆の書信(11月9日受付)を通じて、C氏が(日本の)矯正当局から暴行、侮辱、ムカデを投げるなどのいじめを受け、治療も受けられなかったという主張を受け付けた」とし、これと関連して「日本の矯正当局に真相調査を強く要求した」と明らかにした。外交部はさらに、「日本の矯正局は2回にわたった真相調査の結果、返信(11月20日、12月4日)を通じて『Cが主張する暴行や侮辱などは事実ではなく、本人が要求するときはいつでも適切な医療措置を提供している』と答えた」と伝えた。C氏が不当な待遇を受けないよう、外交部レベルで努力を持続しているということだ。

 C氏の国内移送の推進と関連して、外交部関係者は「法務部が『受刑者情報通知書』を先月23日に日本政府から受け付け、現在翻訳作業を進めている」とし、「その後、法務部の主管でC氏に対する受刑者移送審査委員会が来年上半期頃開かれるものとみられる」と話した。法務部は「(関連)法の手続きが進行中」だとしながらも、「日本の同意があればこそ韓国への受刑者移送が可能なのだが、まだ日本がC氏の韓国移送に同意していない状況」だと明らかにした。

 C氏は2015年11月23日、東京の靖国神社の公衆トイレに火薬を詰めた手製の爆発物を設置した後爆発させ、トイレの天井などを毀損した疑いで拘束起訴された。C氏は昨年7月、東京地方裁判所で懲役4年の判決を受け控訴したが、2月に東京高等裁判所で同様の刑を言い渡された。

靖国神社爆発事件の容疑者に指定された韓国人男性チョン氏関連の日本新聞報道=聯合ニュース
パク・イムグン、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/823244.html韓国語原文入力:2017-12-12 22:09
訳M.C

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