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文大統領のTHAAD問題対応、トウ小平流解決策と似ている

登録:2017-12-13 05:54 修正:2017-12-13 07:35
日本との尖閣領有権紛争当時 
「時間かけて解決」明らかにしたトウ小平のように 
「議論より互いに実利を追求」論理展開する見込み 
 
「一回生、二回熟、三回老朋友」 
出会いは見知らぬ仲が二度目は親しくなり三度目は友達 
3回目の首脳会談を行う習近平国家主席と信頼づくりを強調 
中国への歴訪を控えた文在寅大統領が今月8日、大統領府忠武室で「中国中央テレビ」(CCTV)とのインタビューを行っている。文大統領のインタビューは11日に放送された=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、就任後初の中国国賓訪問を翌日に控えた12日、公式日程なしに訪中準備に集中した。中国の習近平国家主席との信頼を築くこととTHAAD(高高度防衛ミサイル)を超えた協力強化が主な課題となる。

 文大統領は両国の「敏感な懸案」であるTHAAD問題は、ただちに解決できる方法がないだけに、時間をかけて解決しようと中国を説得するつもりだ。文大統領は11日、「中国中央テレビ」(CCTV)とのインタビューで「互いに相手の立場になって考えながら、一気に解決できない問題は時間をかけて解決していくという知恵が必要だ」と述べた。文大統領は「THAAD問題は別途に解決していきながら、両国間の経済、文化または政治、安保、人的交流、観光のような様々な分野で新しい時代を切り開いていくべきだろう」と付け加えた。

 「時間をかけて解決していく知恵が必要である」という文大統領の発言は、中国改革開放の総設計者トウ小平が日本との尖閣諸島(中国名・釣魚島)領有権紛争当時に示した解決策と似ている。実用・改革開放路線を追求したトウ小平は1978年10月、中国最高指導者としては初めて日本を訪問した際、尖閣諸島紛争に関して「両国政府がこの問題をそのままにしておくことが比較的賢明な処置だと思う。この問題は放置してもいいし、“10年”(次の世代、次の次の世代)が過ぎてから処理してもよい。私たちの世代の人々の知恵が足りず、この問題の解決策を見つけられなかったが、さらに“賢明な我々の子孫たち”は必ず双方が受け入れられる解決方法を見出すだろう」と述べた。

 さらに、文大統領は習主席との信頼づくりにも力を入れている。この日、文大統領は昨年10月に習主席が第19回中国共産党全国代表大会の開幕式で3時間24分にわたり読み上げた演説文を精読したという。文大統領はCCTVとのインタビューで、「今回の訪中の最も大きな目標を韓中両国間の信頼関係を回復することに置いている」と述べた。彼はまた、「中国に『一回生、二回熟、三回老朋友』といって、初めて会ったらすぐには馴染めないが、二度会ったら親しくなり、三度会うと古い友達のようになるということわざがある」とし、「今度習主席と3回目に会うので、老朋友つまり古い友達になりたい」と強調した。習主席の印象についても、「言葉と行動からして、とても真剣で信頼できる指導者だと思う」と評価した。

 大統領府は同日、文大統領の具体的な訪中日程を公開した。文大統領は13日北京に到着し、在中韓国人との懇談会と韓中ビジネスフォーラムで演説した後、14日には習主席と首脳会談を行う。15日には北京大学での演説と李克強首相、張徳江全国人民代表大会常務委員との面会が予定されている。16日には重慶の大韓民国臨時政府庁舍を訪問すると共に、陳敏爾重慶市書記と昼食会談し、午後には現代自動車第5工場を訪問してから、帰国する。

ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/823238.html韓国語原文入力:2017-12-12 21:58
訳H.J

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