登録 : 2017.12.04 07:00 修正 : 2017.12.04 08:07

欧州連合議会の「慰安婦決議案」 
10周年を迎えてベルリン訪問 
アフリカ難民などにナビ基金

キル・ウォノクさんが1日(現地時間)、ドイツ・ベルリンの最大の女性団体である「テレデファム」事務所で難民女性たちとともに記者会見をしてナビ基金を渡している=ベルリン/パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社
 「恨多き大同江(テドンガン)よー、変わりはないか牡丹峰(モランボン)よー」

 1日(現地時間)、ドイツ・ベルリン市内のある女性人権団体の事務所に卒寿のおばあさんの切々とした歌が流れた。13歳の時に日本軍慰安婦として連れて行かれ、8・15光復後には分断で故郷(平壌)の地を踏むことができなかったキル・ウォノクさん(90)の恨(ハン)のこもった歌だ。

 ドイツの平和・人権団体であるドイツ・コリア協議会の招待でベルリンに到着したキルさんはこの日、記者会見に出席した人々の要請で、自分の人生を代弁するような歌「恨多き大同江」を物悲しくうたった。幾人かの参加者は涙を流した。キルさんは欧州連合議会の日本軍慰安婦問題解決を求める決議文採択10周年を迎えベルリンを訪れた。欧州連合議会は2007年12月12日、日本政府に慰安婦犯罪の公式認定と謝罪および歴史的・法的責任を問うことを求める決議文を採択している。

 キルさんはこの20年余りの間、日本をはじめオーストラリア、オランダ、英国、ベルギー、ドイツ、カナダを巡りながら日本の蛮行を告発し、被害賠償を要求する活動を行ってきた。特に紛争地域などで、性暴力に苦しむ女性たちの人権回復にも先頭に立った。キルさんは彼女たちを支援するために2012年3月、同じ被害者であるキム・ボクトンさんなどとともに「ナビ(蝶)基金」を作った。慰安婦被害賠償金を受け取る場合は全額寄付することも約束した。最近は「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団」の女性人権賞の賞金5000万ウォン(約518万円)も財団に寄付した。この日、キルさんはベルリンに居住するアフリカ難民女性たちの支援に1000ユーロ(約13万円)を寄付した。寄付金を渡されたコンゴとカメルーン出身の難民女性活動家らは涙ぐみながら感謝の気持ちを伝えた。また、この日キルさんを訪ねてきたシリア難民出身のアビアー・マバスは、シリアの女性抑圧の実態も告発した。彼女は「シリアの女性たちは性暴力と強制売春に苦しんでいる。黒い靴下を履かなかったという理由で、爪にマニキュアを塗ったという理由で、男性がおらず一人で外出したという理由で、水拷問などを受けている」と暴露した。

 キルさんは「(世界各地に)性暴力被害に苦しみながら生きる女性が多いという。これから私たちのような犠牲者が生まれないよう皆さんが努力して、良い結果を結ぶことを願う」と話した。さらに、「(慰安婦問題の)真実がすぐには明らかにされなくても、いつかは明らかになるだろうと信じている。私が(真相究明を)成し遂げられなくても、(水曜集会に参加する)若い人たちが成し遂げてくれるだろう」と話した。

 「今回が生涯最後の海外訪問になるだろう」というキルさんは、飛行機を乗り換えたフィンランドのヘルシンキで体調が悪くなり、韓国に帰ることになるかもしれなかった。キルさんは8日までベルリンに滞在し、「軍事衝突の中の女性暴力」をテーマにしたカンファレンスとドイツのフリードリヒ・エバート財団が韓国のろうそく集会に授与する人権賞授賞式にも出席する予定だ。

ベルリン/キム・ドンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2017-12-03 19:55
http://www.hani.co.kr/arti/society/rights/821839.html 訳M.C
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