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「ひざまずいて謝罪」から286日…正しい政党から9人が“白旗投降”

登録:2017-11-07 07:46 修正:2017-11-07 08:15
キム・ムソンなど離党…自由韓国党へ復党宣言
 6日、正しい政党から自由韓国党に復帰することに決めた議員らが国会政論館で記者会見を開き離党宣言をしている。左からホン・チョルホ、キム・ヨンテ、カン・ギルブ、イ・ジョング、キム・ヨンウ、ファン・ヨンチョル、キム・ムソン、チョン・ヤンソク議員=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 党を蹴って出て行く時は「保守改革と責任政治」を口にした人々が、再び党に入る時は「左派の暴走を防ぐための条件なき統合」を掲げた。今年1月24日、正しい政党の結党に参加した33人の議員がソウル松坡区(ソンパグ)のオリンピック公園で開かれた中央党立党大会の壇上に上がりひざまずいてから286日目だ。

 正しい政党のキム・ムソン議員ら離党派9人は6日午前、国会の政論館で記者会見を開き、集団離党と自由韓国党への復党を宣言した。キム・ムソン(当選6回)、カン・ギルブ、チュ・ホヨン(4回)、キム・ヨンウ、キム・ヨンテ、イ・ジョング、ファン・ヨンチョル(3回)、チョン・ヤンソク、ホン・チョルホ(2回)議員など9人だ。

 5・9大統領選挙を控え、イ・ウンジェ議員に続きキム・ソンテ議員など12人が第1次として自由韓国党に復党した時も彼らは持ちこたえた。しかし、この日「統合声明書」と名付けたA4用紙3枚分の文章では、昨年11~12月のキム・ヨンテ議員の「第1号離党」を信号弾としたセヌリ党集団離党や、今年1月正しい政党結党の理由に掲げた「既得権政治」、「自浄能力を失った政治」、「反省と刷新を拒否する政治」、「保守の未来を作れない政治」を「小さな考え方の違い」とした。「文在寅(ムン・ジェイン)政府の国政暴走が、安保と経済政策で大韓民国を混沌の那落に導いている」とし、「大韓民国の未来のために保守勢力が葛藤と分裂を乗り越え、理由の如何を問わず一つにならなければならない」ということだ。そして、「過去の過ちを問いただすには大韓民国の直面した状況があまりにも重症だ。保守を応援する多くの国民が『一つにまとまれ』と言っている」と述べた。「理由を問わぬ統合」が国民の要求だということだ。

 これによって国会院内交渉団体は4党から3党体制に変わり、自由韓国党の議席は第1党の共に民主党(121議席)を脅かす116議席に拡大した。正しい政党の院内交渉団体の地位を崩して離党した議員らは、1月の正しい政党の立党大会でひざまずいて「国民に捧げる謝罪文」を読み上げた議員らだ。当時、直接マイクを握って謝罪文を読んだキム・ムソン議員は「痛烈な気持ちで国民の許しを請う」とし、土下座した。だが、わずか9カ月後に出された「復党の弁」では、自分たちが正しい政党を通じてどのような努力をし、それにも関わらずなぜ支持を得られず失敗したのかについての痛切な反省は一行もなかった。自由韓国党に戻るが内部での改革は続けるという原論的な話もなかった。代わりに「北朝鮮の核とミサイル危機、文在寅政府の安保の混沌と経済ポピュリズムを防がなければならない」という、徹底的に強硬保守層を狙った「反省文」を書くことに力を注いだ。「内からの改革の方向性が全くない」という取材陣の質問に、離党派を代表して声明書を朗読したキム・ヨンウ議員は「改革保守として進むための第一歩と考えてほしい」と述べたが、なぜ「この党」でなければならないのかは説明しなかった。

 セヌリ党を離党し、最後まで党に残ろうとした劉承ミン(ユ・スンミン)議員を引っ張り出したキム・ムソン議員は、「正しい政党立党の主導勢力の離党が責任政治に反する」という質問に「すべての非難を甘受してでも、現時点で保守が統合し文在寅政府の暴走を防ぐことが先決」と答えた。

キム・ナムイル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/817763.html 韓国語原文入力:2017-11-06 22:30
訳M.C(1690字)

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