北朝鮮のチャン・ウン国際オリンピック委員会(IOC)委員が「スポーツと政治は別だ。平昌(ピョンチャン)五輪に何らかの問題が生じるとは思わない」と明らかにした。
ペルーのリマで開かれたIOC総会に出席したチャン・ウン委員は16日(韓国時間)、「オリンピック・チャンネル」とのインタビューでこのように語ったと、ロイター通信が報じた。チャン委員は「まだ五輪出場資格を獲得した選手がおらず、現在、資格を確保するために努力している。フィギュアスケートのペア種目に出場する選手たちがドイツ国際大会で出場権獲得に挑戦する予定であり、ショートトラック選手たちもオランダ大会で出場権確保を狙う」と紹介した。また、「スキーではアルペン種目の五輪出場は不可能だが、ノルディック種目では可能だ」と述べた。
トーマス・バッハIOC委員長はこれに先立ち、13日「(平昌冬季五輪の開催場所を変える)プランBはない。北朝鮮選手が平昌五輪出場資格を得られるよう積極的に協力する」と述べた。北朝鮮選手らが出場権を獲得できなくでも、IOCが国際競技連盟と協議し、北朝鮮の選手にワイルドカードを与えることもできると、バッハ委員長は説明した。
自力またはIOCによるワイルドカード支援を受けた場合、北朝鮮の五輪出場種目はフィギュア・ペアやショートトラック、クロスカントリーになるとみられる。今年6月、全羅北道茂朱(ムジュ)で開かれた世界テコンドー大会の際、韓国政府が提案した単一チーム構成に対する言及はなかった。当時、チャン・ウン委員は「スポーツの上に政治がある。単一チームの提案は話にならない」として、否定的な立場を示した。
平和五輪を主唱するIOCとスポーツを通じた和解を追求する韓国政府は、北朝鮮の平昌五輪参加に力を入れている。個人種目の場合、IOCや種目別国際連盟が会員国の了解を得れば、出場権を与えることができる。ただし、象徴性と波及力が大きい女性アイスホッケーなど団体種目の単一チームの構成は、韓国国民と選手たちの反発があまりにも大きく、北朝鮮がいかなる条件を提示するかも予測できないなど、問題が多い。
チャン・ウン委員は、AP通信とのインタビューでは「平昌五輪が予定通り行われることを望んでいる」としながらも、五輪期間中の韓国の安全に関する質問には「誰も分からない」と答えた。