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文在寅政府“5カ年国政計画”発表…「国民の暮らしを変える実践が始まった」

登録:2017-07-19 23:45 修正:2017-07-20 07:10
5大国政目標・100大課題の発表  
国民が主人公の政府、ともに豊かになる経済など  
積弊の清算と検察・財閥改革を優先
文在寅大統領が19日午後、大統領府の迎賓館で開かれた国政課題報告大会で挨拶している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 政府が年内に部処別の国政壟断調査タスクフォースチームを作り、チェ・スンシル不正蓄財の国内外財産を没収するなど「徹底した積弊の清算」を推進する一方、高位公職者に対する捜査を専門担当する高位公職者不正捜査処の設置、検察・警察の捜査権分離など、権力機関の改革に乗り出す。また、2019年から4大河川の再自然化対策により自然性の回復・復元事業を推進する。多重代表訴訟制の導入など財閥トップの専横防止策作り、貸金業の最高金利引き下げ、2021年までに基礎年金を30万ウォンに引き上げなども一緒に推進する。

 国政企画諮問委員会は19日、大統領府迎賓館で「100大国政課題政策コンサート」を開き、「国民の国、正義の大韓民国」という国家ビジョンのもと▽国民が主人公の政府▽ともに豊かに暮らす経済▽私の暮らしに責任を負う国家▽均等に発展する地域▽平和と繁栄の朝鮮半島など、5大国政目標を提示し、これを実行するための20大国政戦略と100大国政課題を発表した。特に、文在寅(ムン・ジェイン)政府の第1号国政課題として、今年、刑事判決確定の際に「チェ・スンシル不正蓄財」の国内外の財産没収推進を、第2号国政課題として、国家清廉委員会設置を中心とする積弊清算課題を提示し、「ろうそく革命精神」を継承する意志を明確にした。100大国政課題には公職選挙制度の再編など、政治改革、財閥の違法な支配力強化の遮断など財閥改革、公共部門の雇用創出、児童病院費の本人負担の引き下げや、認知症国家責任制、非正規職の人員削減ロードマップなどの福祉・労働政策が網羅されている。また、李明博(イ・ミョンバク)政府が急いで推進した4大河川事業による緑藻繁殖など環境破壊問題を解決するため、2019年から再自然化を始めるなど環境政策も提示した。

 国政企画委は100大国政課題とは別に、新政権の国政ビジョンを鮮明に浮き彫りにする「4大複合・革新課題」も選定した。国政企画委は▽雇用経済▽革新創業国家▽人口の崖の解消▽自治分権と均衡発展からなる4大課題の場合、課題別に委員会を立ち上げ、履行状況を管理することにした。

 文在寅大統領は「政策コンサート」の挨拶で「国政運営5カ年計画は新しい大韓民国に向かう設計図となり、羅針盤となるだろう」とし、「新しい政府はろうそく革命の精神を継いでいく。国民が主人としてもてなされる国、すべての特権・反則・不公正を一掃し、差別と格差を解消する正義の大韓民国を作る」と話した。

 文大統領は「既に変化は始まった」とし、「あなたのための行進曲」斉唱、大統領主宰の「反腐敗関係機関協議会」の再稼動に言及し、「国民の暮らしを変える具体的実践も始まった」とし、最低賃金の引き上げ▽保育・教育・環境・安全分野の国家責任強化▽雇用委員会の設置など民生対策の実践を紹介した。文大統領は「毎年末、大統領の国政課題報告会を開き、一つ一つ点検し、国民に報告したい」と国政課題の実践を約束した。

チェ・ヘジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/803510.html 韓国語原文入力:2017-07-19 20:59
訳M.C(1529字)

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