キム・ウンギョン環境部長官候補者が3日の人事聴聞会で「開発の正当性を付与する下級機関」という強い表現で今までの環境部を批判し、長官に就任すれば組織革新に乗り出すと明らかにした。キム候補者はまた、2015年環境部が雪岳山(ソラクサン)国立公園五色(オセク)ケーブルカー事業のための公園計画変更を承認したことを、環境部が国民の不信を自ら招いた代表的事例として挙げ、最後の手続きである環境影響評価(アセスメント)の協議過程が簡単でないことを予告した。
キム候補者はこの日の人事聴聞会の冒頭発言で「環境部は多様化する環境問題に向き合い国民の安全で快適な生活を守るという重大な責務を付与されているが、このような重大な責務を遂行するに十分な国民の信頼を得られないでいるのも冷酷な現実だ」として「このような不信は、環境部が過去において開発の論理に押されて環境価値を守るどころか、むしろ開発に正当性を付与する下級機関に転落した瞬間を記憶しているからだと考える」と述べた。キム候補者は「環境部長官の役目が与えられるならば、何よりも国民の固い信頼を受ける環境部を作ることに最善を尽くす。環境部の過去の活動に対する痛烈な反省と組織の革新を通して、持続可能な大韓民国を導いて行く環境部に生まれかわることができるようにする」と明らかにした。
キム候補者は聴聞会に先立って環境労働委員会の委員たちに提出した書面答弁書で、国立公園毀損論議を引き起こしている江原道襄陽(ヤンヤン)郡の雪岳山五色ケーブルカー事業の環境影響評価について「動植物調査と関連して故意の脱落や操作の問題が持続的に提起されてきたと聞いている」として「長官になったら、徹底した現場調査と専門家の意見収斂などを通して環境への影響分析と低減対策が適切かどうかを、環境保全を最優先価値として厳正に検討する」と明らかにした。 五色ケーブルカー事業は、不良な環境影響調査と経済性に関する操作などの問題提起にもかかわらず、2015年8月環境部国立公園委員会審議を通過し、環境部の手続きとしては環境影響評価協議だけが残っている状態だ。キム候補者はまた「雪岳山国立公園を保全するのに環境部が疎かにしていた側面がある」として「去年の国政監査など国会指示事項、国立公園委員会の承認時の7つの付帯条件を充足するかどうかなどを綿密に検討して判断する」と明らかにした。 この日の冒頭発言でキム候補者は、環境部の五色ケーブルカー事業承認を4大河川事業の環境影響評価と共に、環境部が国民の不信を自ら招いた代表的な事例として挙げた。
キム候補者は4大河川事業により自然の姿を失った4大河川の再自然化に対して特に強い意欲を見せた。長官任命後に最も力点を置いて任期内に貫徹させて行く環境問題を一つだけ挙げるとしたら何か、という自由韓国党のチャン・ソクチュン議員の書面質疑に対する回答でキム候補者は「4大河川再自然化」を挙げた。キム候補者は書面答弁書で4大河川再自然化を「絶対必要な、避けられない課題」、「既に決められた方向」などと表現して、「(文在寅大統領が構成するよう指示した)4大河川調査・評価団は再自然化が必要か否かについてではなく、技術的にどのように復元すべきかに論議を集中すべきだと考える」と述べた。
韓国語原文入力: 2017-07-03 09:20