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MB政府 ‘安保教育強化’ 書き取り

原文入力:2009-01-06午後10:51:53
‘平和教育’削除 新しい道徳教科書

キム・ソヨン記者

北韓 特殊性考慮しない政策理念そのまま反映

教育科学技術部が ‘平和教育’ を削除するなど中学生らが使う新しい道徳教科書の執筆基準の変更(<ハンギョレ> 6日付け1・4面)は安保強化を前面に出して北韓の特殊性を考慮しないというイ・ミョンバク政府の‘統一教育政策’と直結しているという分析が出てきている。

教科部は6日、資料を出して「2007年に道徳教科書執筆基準を作ったが国家・社会的変化にともなう統一政策を反映する必要があった」と執筆基準修正理由を明らかにした。教科部は特に「北韓社会に対して 客観的事実を基礎にバランスを取って記述するように執筆方向を誘導」して「セトミンと脱北者という用語を北韓離脱住民に変えるなど用語の統一」を期することなどを具体的な‘変更事項’として挙げた。また「曖昧な内容を明瞭化」して「平和教育’は教育過程に合わない概念だとして削除することにした」と付け加えた。

専門家たちは教科部の執筆基準修正理由を見れば、今回の修正がイ・ミョンバク政府の統一教育政策方向と無関係ではないと指摘した。 教科部が言及した‘国家・社会的に変化した統一教育政策’とは昨年5月出された統一部の‘統一教育基本指針’を示す。この指針は以前と異なり統一教育目標に‘北韓に対する客観的理解’を追加し学校統一教育の必要性に‘国家安保の重要性認識’を新しく入れた。

コ・ユファン東国大教授(北韓学)は「北韓の社会文化的特殊性を認めず客観的定規を突きつけるということは北韓の‘先変化’を要求する対立的対北韓認識であり、すでに去る50年間に失敗した政策」と語った。チン・ヨンヒョ全国道徳教師会会長も「安保を強調するのは冷戦時代に北韓を眺めた観点に戻るということ」としながら「イ・ミョンバク政府の安保教育強化政策が今回の道徳教科書執筆基準修正にそのまま影響を与えた」と話した。

実際現政権になって‘安保を前面に出した統一教育’強化の動きは明確に現れた。昨年8月韓-米軍事合同訓練である‘乙支演習’期間に教科部は学生・教師・校長らが参加して韓国戦争映像の視聴と乙支演習を見学するなど安保教育を実施するように16市・道教育庁に要請した。 当時ソウル市教育庁は小学生まで呼んで韓国戦争映像を見るようにしたし、大邱市教育庁などは乙支練習現場を見学するようにした。

ソウル市教育庁が昨年11月から実施した‘現代史特講’には北進統一を擁護する人物などが出てきて講演をしたりした。キム・ソンウク自由北韓放送放送委員は高等学校を対象とする講演で「北韓は飢えのために食糧を盗んで,牛を売って,電気線を切って、韓国の映画・ドラマ ビデオを売って捕まっても処刑対象」とし、だから「大韓民国主導の‘自由統一’にならなければならない」と発言して論議になった。

キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/331695.html

原文: 訳J.S