原文入力:2009-08-20午前07:01:50
チョン・ヨンジュ前社長・ミネルバ・公企業捜査 ぞろぞろ完敗
政治的事件に問答無用起訴…内部からも批判の声
パク・ヒョンチョル記者
‘無罪製造機.’去る18日開かれたチョン・ヨンジュ(63)前韓国放送社長の1審宣告公判で無罪が宣告され、司正捜査を担当する大検察庁とソウル中央地検捜査ラインを皮肉な言葉がまた広く囁かれている。こうした相次ぐ無罪判決は法理的見解差ではなく無理な法適用が原因と指摘されても“裁判所判断に納得できない”という反応だけを繰り返す検察に対する批判世論が高まっている。
検察は昨年の政権交替後‘公企業不正を清算する’として刃を研ぎなおし、米国産牛肉輸入反対の動きに対する強硬鎮圧にも加勢した。大検察庁とソウル中央地検が昨年請求した押収捜索令状は前年より2757件増え9765件に達し、逮捕令状も前年より2300件余り増加した1万件余りに達するほど司正旋風が吹き荒れた。
しかし昨年末から公企業捜査結果に対する無罪判決があふれ始めると、政治的性格が濃厚な司正捜査の結果もぞろぞろと検察が完敗する事例が続出している。今年に入ってからでも、インターネット論客‘ミネルバ’,キム・ヒョンミ前民主党議員,キム・ピョンス前教職員共済会理事長,在米事業家チョ・プンオン氏などが疑惑全部や主要疑惑に無罪を宣告された。
特にチョン前社長事件は起訴背景として掲げた論理のただの一つも認められなかったという点で、検察が大恥をかいたという評価が出てきている。チョン前社長が裁判所の調整勧告を受け入れ税金訴訟を終わらせたことに対し、裁判所に起訴したのは当初から無理な企図だったということだ。ソウル地域のある検事は「この事件は捜査段階から無罪が出てくると見通す人が多かった」と話した。
検察内外ではこのように当初から無理な起訴だったために無罪が続出しているという診断が出てきている。大物を念頭に置いて捜査し、成果が出てこないとなると‘ホコリはたき’,‘枝はらい’捜査につながり、‘ダメもと’で微弱な調査結果に基づき控訴状を書くためだということだ。起訴自体を成果と見る態度も作用しているという分析も出ている。ある部長検事は「捜査して‘話’にならなければ手を引くべきだが、そう出来ないのは‘上側’の顔色を見るためではないだろうか」と指摘した。
しかし、検察は捜査背景や過程,法適用の問題点を見なおすより、裁判所に責任を転嫁する態度を捨てずにいる。検察は今回も「納得できないので控訴する」と明らかにした。‘問答無用起訴’が‘問答無用上訴’につながるわけだ。
参加連帯司法監視センターはチョン前社長に無罪が宣告された後、論評して「検察は執権勢力の意図により検察権を乱用し、政治的中立性を喪失した点を反省しなければならない」とし、捜査責任者らに不利益を加えなければなければならないと要求した。パク・ヒョンチョル記者fkcool@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/372181.html 訳J.S