ソウル恩平区(ウンピョング)のあるうす暗い路地。一人で歩く女性の後を見知らぬ男が追っている。男が女性を襲おうとすると、女性は急いでスマートフォンを振った。監視カメラ(CCTV)を通じてこれを見ていた恩平区統合管制センターに警報が鳴った。2日からサービスを開始したソウル市「安心」サービスの実演場面だ。
ソウル市は帰宅途中の暴力のような非常状況で緊急救助を要請できる安心サービスを開始した。「安心」は112に申告せず、アプリを起動して電話機を振ったり、電源ボタンや画面などを押すだけで警察に助けを求めることができる。利用者から送られるリアルタイム位置情報と自治区で運営する監視カメラ画面を結合し、警察が早く現場を確認して出動できるようにした。街角の監視カメラと統合管制センターを統合・活用した防犯サービスは今回が初めてだ。2016年基準で、ソウルでは3万2597台の監視カメラが設置されている。
このサービスを利用するためには、先にスマートフォンに「ソウル市安心」というアプリを設置し、利用者の個人情報や写真などを登録しなければならない。目的地を入力し、動いている途中、スマートフォンをあらかじめ設定したとおりに振ったり、「助けてください」を押すと、管制センターに自動的に自分の位置と現場写真・動画が転送される。災難・災害・室内暴力状況でも同じ方法で助けを求めることができる。去年からソウル市が行ってきた女性帰宅同行サービスもこのアプリに統合された。
同日、現場の試演会では、個人情報侵害の余地がないのかということと、要請が多い場合対応できるのかに質問が集中した。ソウル恩平警察署のキム・ハンゴン署長は「警察が受け取る情報は名前と携帯電話番号だけであり、帰宅を終えたユーザ情報は保存しない」とし、「当分の間、管制センターごとに4~6人の警察が常駐し、サービスの定着を見守ってから、拡大方法を考える」と述べた。ソウル市は恩平・西大門(ソデムン)・城東(ソンドン)・銅雀(トンジャク)の4区から優先的に施行し、年末までに25の全自治区に拡大する計画だ。