自宅で育てた高麗人参で作った参鶏湯(サムゲタン)はどんな味だろうか。そんな楽しみで今春はベランダで「マイ高麗人参」を育ててみよう。
忠清南道農業技術院は「自宅のベランダで高麗人参を育てるには、3月下旬から4月中旬にプランターに高麗人参の苗を植えればよい」と24日明らかにした。自宅で高麗人参を育てる第一段階は「苗の購入」だ。1年根の高麗人参の苗は忠清南道錦山(クムサン)の高麗人参市場などで購入できるが、この頃はインターネットでも容易に入手できる。 苗を植えるプランターは高さ20センチ以上のものを準備する。高麗人参の根が15~20センチ育つためだ。市中にある幅66センチ、奥行40センチ、高さ23センチのベランダ用プランターを利用すれば適当だ。高麗人参専用の床土(植物に十分な養分を供給し病虫害が生じない肥沃な土)も必要だが、一般の床土より水気をよく含む高麗人参専用の床土もインターネットでの購買が可能だ。プランターに床土を入れて10センチ間隔で苗を植え水をやれば終わりだ。
自宅で高麗人参を育てる時、最も気を遣わなければならない部分は陽光だ。いくらベランダでも、外に較べれば太陽光が10%程度に過ぎないためだ。忠清南道農業技術院が昨年団地のベランダで高麗人参栽培実験をしてみたところ、窓から50センチ以内で高麗人参が良く育った。窓際から150センチ離れたところで育てた場合より高麗人参の収穫量が40%増えた。
忠清南道農業技術院のキム・チグァン未来農業チーム長は「他の作物は光が多く必要で自宅で育てるのは容易でないが、高麗人参は日陰植物であるため自宅でも相対的に良く育つ。それでも家の中の光は自然よりはるかに少なく、日当たりが良い所にプランターを置くのが“マイ高麗人参”の核心だ」と説明した。
プランターに高麗人参を植えて2週間程度で薄い葉が出てくるが、包み菜やナムルとして食べることができる。4週間が過ぎれば固くなるので、葉は必ずこの時に食べなければならない。高麗人参の根を見るには夏まで待たなければならない。暑い7月下旬を過ぎてこそ参鶏湯に入れられる程度に根が熟す。
キム・ヨンス忠清南道農業技術院長は「自宅のベランダを活用して高麗人参を育て収穫してみて、農業と韓国の農産物に対する都市の人々の関心が高まることを期待する。今後ベランダを活用した農作業法をさらに研究して共有したい」と話した。