原文入力:2009-01-05午後09:35:48
国土海洋部 ‘KDI 検証の結果、経済性ある’
環境団体ら “経済性分析 実施の度に結果が違う”
ホ・ジョンシク記者
←京仁運河賛否争点
国土海洋部は最近、韓国開発研究院(KDI)による検証の結果、「京仁運河建設は経済性があることが明らかになった」として事業推進計画を確定し5日発表した。だが環境団体などは‘切り合わせた経済性分析’として反発している。
国土部が確定した事業計画によれば、京仁運河の長さは全長18kmだ。このうち、クルポチョン放水路区間が14.2kmなので漢江側に3.8kmだけ掘削すれば漢江と西海が連結する。運河の幅は既存計画(100m)より狭い80mに確定した。西海側に仁川ターミナル,漢江側に金浦ターミナルが入る。京仁運河に投入される船舶は当初の2500t級より大きい4千t級と定めた。
仁川近海とソウル,江西区,開花洞,幸州大橋南端を結ぶ京仁運河の中で漢江連結区間は3月中に、残るクルポチョン区間は6月から工事に入る。2011年末完工予定だ。
京仁運河の事業費は連結区間の完工に1兆6200億ウォン、背後団地開発に6300億ウォンなど計2兆2500億ウォンが投入される予定だ。 KDIは2030年に京仁運河に年間コンテナ97万TEU,自動車7万6千台,海砂913万立方Mなどが運送され旅客105万人が利用すると予想した。国土部はここにソウル市が漢江ルネサンス計画の一つとして推進中の龍山ターミナルが完工すればソウル~中国を行き来する旅客船も運航できると期待する。KDIはこれに伴い費用対便益比率が1.07(1以上ならば経済性あるという意味)と出てきたと分析した。経済性があるという意だ。
しかし環境団体などは京仁運河は経済性が立証されなかった事業とし反論している。チョ・ポクヒョン環境正義局長は「2002年当時、建設交通部の要請でKDIで行った京仁運河の費用便益分析結果は(比率が) 0.81であったし、2003年監査院による監査結果では0.76ですでに経済性がないことが判明している」として「今回はどんな方式で行ったのか分からないが、実施の度に変わる経済性分析を信じろと言うのか」と反問した。彼は続けて「当時、建設交通部は京仁運河事業に経済性があるように各種わい曲に明け暮れて監査院から違法,不当事項に対する懲戒処分も受けた」と付け加えた。
京仁運河事業は1995年民間投資事業として指定され推進されたが、経済成果環境問題論議が絶えず2003年全面再検討決定が下され中断された状態だ。だがイ・ミョンバク政府スタート後、昨年9月国土部は国会業務報告で再推進意向を表明し昨年末、大統領業務報告では水資源公社が発注する公共事業に切り替えて事業を推進することに決めた。ある大型建設業者関係者は「経済性に自信があれば政府が当初計画のとおり民間資本事業として推進するのが正当だ」と指摘した。国土部はこの日KDIの京仁運河妥当性検証の結果だけ出し研究責任者と具体的な分析内容などは公開しなかった。
クォン・ジンボン国土部建設水資源政策室長は「京仁運河が完工すれば仁川,松島国際都市とチョンナ地区,コムダン新都市など首都圏西部地域の姿が大きく変わる。経済性もあり環境にも問題がないことが判明しただけに速度を出して推進する」と明らかにした。
ホ・ジョンシク選任記者 jongs@hani.co.kr