本文に移動

「4月末5月初」早期大統領選挙の輪郭…予備選挙・政界再編議論が急ピッチ

登録:2017-01-26 02:23 修正:2017-01-26 07:26
-弾劾時計の具体化に伴う各党の動き- 
素早く動き出した共に民主党、完全国民予備選挙を確定 
今日から予備候補を受付 
 
国民の党、第3地帯論の再浮上を狙う 
改憲をテコに政界再編議論を具体化 
 
汎与党勢力“潘基文迎え入れ”結論出せず 
正しい政党「今月中に予備選挙の規則を協議」
次期大統領選挙世論調査で先頭を走っている共に民主党の文在寅元代表が25日、2018平昌冬季オリンピックのフィギュアとショートトラック競技場である江原道江陵(カンヌン)のアイスアリーナを訪問し、地域の画家からプレゼントされた肖像画を掲げて見せている=江陵/聯合ニュース

 パク・ハンチョル憲法裁判所長が25日、朴槿恵(パク・クネ)大統領弾劾訴追案の審判の期限をイ・ジョンミ裁判官が退任する3月13日までと提示したことで、第19代大統領選挙が4月末または5月初めに行われる可能性が一層高まった。憲法裁判所が事実上の“大統領選挙日程表”を政界に示しただけに、2月から各党の大統領選候補予備選挙の日程が具体化し、政界再編の議論も急ピッチで進むものとみられる。

 早期大統領選挙に備えて予備選挙のルール作りに早くから着手した共に民主党は同日、党務委員会を開き、前日に党憲党規委員会が「完全国民予備選挙制」を柱にまとめた予備選挙規則案を、満場一致で議決した。チュ・ミエ代表は党務委員会に先立って開かれた最高委員会議で「政権交代は入念な準備なしには実現せず、その準備をこれ以上遅らせることができないだけでなく、遅らせるわけにはいかない厳しい状況」だと述べた。

 同日確定した予備選挙のルールによって、共に民主党は26日から予備候補登録を受け付けることにした。大統領選候補たちに予備候補という法的な地位を与えることで、選挙運動に制約を受けてきた大統領選挙候補たちの活動の幅を広げようという趣旨だ。完全国民予備選挙に伴う選挙人団の募集は、憲法裁判所の弾劾審判決定以前(1次)と以降(2次)に分けて行われる。弾劾審判で認容決定が下されれば、全国を4つの圏域に分けて巡回予備選挙に突入する。アン・キュベク事務総長はハンギョレとの電話インタビューで、「5月初めの飛び石連休の日程を勘案すると、『欠位の際には、60日以内に選出』規定のため、早くても3月10日頃に弾劾審判の決定が下されるものと予想して予備選挙の日程を組んだ」とし、「まだ予備選挙ルールの議論を始めていない他の党よりはいい方かもしれないが、日程が過度に厳しいのは事実」と話した。

 汎与党陣営のセヌリ党と正しい政党も、やはり早期大統領選挙の可能性を予想していたにもかかわらず、“ラブコール”を送っている潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長との連帯如何についてもまだ結論が出ておらず、予備選挙の日程をめぐる協議を本格化していない。セヌリ党は、まず党名の変更など“身分ロンダリング”に力を入れた後、有力大統領選挙候補たちによる予備選挙の日程などを本格化するものと見られる。潘基文前総長の迎え入れに力を入れている正しい政党は、党体制の整備を完了し次第、大統領選挙の準備に突入する計画だ。正しい政党のチョン・ビョングク代表は「できれば今月中に大統領選挙候補の予備選挙ルールの議論を開始する計画」だと話した。国民の党は改憲をテコにした政界再編の議論を具体化している。国民の党の朴智元(パク・チウォン)代表は同日午前、共に民主党の金鍾仁(キム・ジョンイン)前非常対策委員会代表との朝食会談を開き、改憲の必要性について共感を確認したと朴智元代表が伝えた。潘基文前総長を除いた第3地帯の再浮上を目指しているものと見られる。朴代表は国民主権改革会議のソン・ハッキュ議長とも旧正月前に会う意向を示した。

 早期大統領選挙が可視化したことについて、次期大統領選挙の有力候補らは「予想していたこと」だとして、淡々とした反応を見せた。 イ・ジェミョン城南(ソンナム)市長側の関係者は「日程が繰り上げられるほど、(世論調査で)1位の候補が有利というのは常識だ。しかし、早期大統領選挙が避けられないというのは国会で弾劾案が可決された瞬間から誰もが予想したことだから、動揺していない」と話した。国民の党の安哲秀(アン・チョルス)議員側の関係者は「すでに予想していた日程がさらに公式化されただけ」と話した。

チェ・ヘジョン、イ・セヨン、リ・ギョンミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/780282.html 韓国語原文入力:2017-01-25 23:04
訳H.J(1838字)

関連記事