登録 : 2017.01.01 16:02 修正 : 2017.01.01 23:22

文化財委「環境毀損憂慮」で不許可 
環境部は反対意見押し切り事業承認 
「政府の誤った決定で 1年半の葛藤」

「雪岳山国立公園を守る国民行動」の会員たちがソウル鍾路区のマロニエ公園で事前集会を終えた後、鐘路を経て光化門広場まで「雪岳山ケーブルカー反対」のプラカードを持って街頭行進をしている=イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社
 山羊など絶滅危惧種の毀損問題を起こした雪岳山(ソラクサン)国立公園五色(オセク)ケーブルカー推進計画が、文化財委員会で否決されて事実上取止めとなった。

 文化財委員会は28日、天然記念物分科会議を開いて江原道襄陽(ヤンヤン)郡が申請した文化財現状変更案を否決したと明らかにした。野生動物である山羊(天然記念物 217号)とクマゲラ(天然記念物 242号)などが棲息する雪岳山は、それ自体が天然保護区域(天然記念物 171号)に指定された国の文化財だ。ケーブルカー建設など文化財の保存に影響を与える行為をする際には、文化財委員会の許可を受けなければならない。

 10人の委員全員が参加したこの日の会議では、動物、植物、地質、名勝の4小委が行なった現場調査の結果などをまとめた報告書を中心に審議がなされた。文化財庁関係者は「ケーブルカー建設による発破作業、ヘリ運行による騒音振動が山羊を始めとする野生動物の棲息環境を悪化させる恐れがある点が考慮された」として「その他にも野生動植物、景観の変化を総合分析した結果、ケーブルカーの設置には問題があると結論を下した」と説明した。これに先立って文化財庁が進行した調査において、事業地域周辺で56頭の山羊が確認されている。

 1997年徳裕山(トギュサン)に設置されたスキーリフト以後、国立公園では環境破壊などの憂慮からケーブルカー設置が全面中断されてきた。2012年と2013年にも雪岳山ケーブルカー事業申請書が提出されたが、第1次許可権を握る環境部傘下の国立公園委員会はこれを全て差し戻した。しかし朴槿恵(パク・クネ)大統領の、2014年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックに合わせて雪岳山ケーブルカーを早期推進するようにという発言で、状況が変わった。環境部は去年8月、江原道襄陽郡五色里からクッチョン峰の下端までの3.5キロ区間の事業承認を下した。

 今回の審議で文化財委員会は、雪岳山の環境への毀損の恐れが大きいことを否決の理由として明らかにした。文化財委が憂慮した事業を当の環境所管部処である環境部が承認していたわけだ。これによって襄陽郡は雪岳山ケーブルカーを既成事実化して環境部と環境影響評価協議を進行していた。環境部関係者は「(あの時の環境部の事業承認は)探訪客の踏圧(踏みつける圧力)による毀損を防ぐためにケーブルカー設置を許可した側面があった。文化財委で否決された以上、さらに環境影響評価協議を進めることには意味がない。関連協議を中断する」と話した。

 環境団体が集まっている雪岳山国民行動は「環境部の誤った決定で1年半にわたり社会的葛藤をもたらした」として「雪岳山五色ケーブルカーを巡るその間の過程を教訓にして、今後、保護区域の正しい保全と管理を模索する社会的論議が始まることを希望する」と明らかにした。

ナム・ジョンヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2016-12-28 19:09
http://www.hani.co.kr/arti/society/environment/776511.html 訳A.K
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