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黄教安大統領権限代行が任命した文教体育部次官は「ブラックリスト総括チーム長」

登録:2016-12-31 16:44 修正:2017-01-01 16:15
文教体育部内部証言 
ソン・スグン1次官、企画調整室で長期間 
“健全コンテンツTF”に従事 
「ブラックリストに上がった“問題事業”管理」 
特検の主要捜査対象…任命の背景・意図に疑惑集中
ソン・スグン文教体育省1次官//ハンギョレ新聞社

 黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行兼首相が30日、野党の反発を押し切って任命したソン・スグン文化体育観光部1次官が「文化芸術界ブラックリスト」を総括実行した張本人だという文教体育部内関係者の証言が出てきた。ブラックリストの作成に関与したという疑惑で退任したチョン・クァンジュ1次官の後任に、実際のブラックリスト実行責任者を黄権限代行が座らせたことなので、その意図と背景に疑惑が深まっている。パク・ヨンス特別検察官チームは、ブラックリストの作成・実行・破棄疑惑に対して全方向から捜査している。

 文教体育部内部関係者の証言を総合すれば、ソン・スグン新任次官は文教体育部企画調整室長(2014年10月~)であり「健全コンテンツTFチーム」のチーム長を務め、ブラックリストに上がった各室・局の“問題事業”を管理し総括する役割を受け持ったという。当初このTFチームは、ユ・ジンリョン長官の在任末期に上層部からのブラックリスト適用指示に反発した文教体育部の一部幹部がブラックリストの現場適用を“最小化”するために作った形式的会議体だったという。だが、彼らが強制退職などさせられると、ソン次官が企画調整室長に上がり、それ以後「健全コンテンツTFチーム」は文字どおり「思想的に健全」でない文化芸術界要人と団体を摘出し排除する役割を果したという。慶尚北道星州(ソンジュ)の出身であるソン次官は、行政高等試験31回生で、文教体育部コンテンツ政策官、セヌリ党教育文化体育観光政策委員会首席専門委員を経て文教体育部企画調整室長になった。

 この日、パク・ヨンス特別検察官チームは、キム・ジョンドク前文体部長官(2014年8月~2016年9月)を召還し、ブラックリストの作成と実行に当時のチョ・ユンソン大統領府政務首席秘書官らが関与したか否かを集中的に調査した。

 これに先立って、黄権限代行側は「チョン・クァンジュ次官の辞職にともなう業務空白を防止し新年業務推進のために当該分野に精通した内部要人を任命した」と明らかにした。新任のソン次官に対する人事検証作業は、大統領府民政首席室で行った。国民の党はソン・クムジュ代弁人が論評し「文教体育部はブラックリストだけでなくチェ・スンシル国政壟断の主舞台であった。チェ・スンシルを補助するためにチョ・ユンソン長官が投入されたという疑惑まで提起されている中で、次官までセヌリ党出身者を任命したことは、朴槿恵(パク・クネ)-チェ・スンシル国政壟断の真相を隠そうという全面戦争宣言」と批判した。

ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/776819.html 韓国語原文入力:2016-12-31 10:10
訳J.S(1330字)

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