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済州島海女文化「ユネスコ人類無形遺産」登載決定

登録:2016-12-01 22:54 修正:2016-12-02 06:51
30日、ユネスコ無形遺産委員会会議 
韓国19件目の登載確定 
地域文化アイデンティティの象徴 
自然親和性・共同体伝承など高評価
済州海女の作業風景=資料写真//ハンギョレ新聞社

 済州(チェジュ)島特有の海女文化がユネスコ人類無形文化遺産目録に登載された。

 文化財庁は1日午前12時20分(韓国時刻)、エチオピアの首都アジスアベバで開かれたユネスコ無形文化遺産保護協約政府間委員会会議の審議で「済州海女文化」が人類無形文化遺産として公式登載されたと発表した。これにより「済州海女文化」は韓国の19件目の人類無形文化遺産になった。

 文化財庁は無形遺産委員会が「済州海女文化」の登載を確定し、地域独特の文化的アイデンティティを象徴する点、自然親和的に持続可能な環境を維持してきた点、関連知識と技術が共同体を通じて伝承されている点を高く評価したと伝えた。これに先立って、10月にユネスコ無形遺産委傘下の専門家審査機構は「済州海女文化」が無形遺産審査の5基準をすべて満たしているして「登載勧告」判定を勧告した。

 「済州海女文化」は特別な潜水装備を着けずに海中に入り海産物を取る“海女漁”文化、海女の安全を祈り、共同体意識を育てる「潛嫂グッ(祭事)」、船上で歌う労働歌「海女歌」、母から娘に~姑から嫁に世代を越えて伝えられる「女性の役割」、済州島の地域共同体のアイデンティティを包括する概念だ。

 韓国は2001年「宗廟(チョンミョ)祭礼、および宗廟祭礼楽」が初めて人類無形遺産目録に登載されて以来、パンソリ(2003)、江陵(カンヌン)端午祭(2005)、男寺党ノリ、カンガンスルレ、霊山齋、済州チルモリ堂霊登グッ、処容舞(以上2009)、歌曲、鷹狩猟、大木匠(以上2010)、綱渡り、韓山からむし織り、テッキョン武術(以上2011)、アリラン(2012)、キムチ漬け込み文化(2013)、農楽(2014)、綱引き(2015)が相次いで登載された。

 文化財庁は無形文化遺産登載を記念して、12月5日から全州(チョンジュ)国立無形遺産院で「済州海女文化特別展」(来年3月31日まで)を開催し、関連展示品150点あまりと写真、映像などを披露し、済州道も今月中に世界遺産登載宣言式を行う予定だ。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/772757.html 韓国語原文入力:2016-12-01 10:34
訳J.S(1083字)

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