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労働者がモルモット? ‘新武器実験場’になった平沢工場

原文入力:2009-08-06午前06:55:34
ティザー銃に続き 暴動鎮圧用‘多目的発射機’撃つ…過剰鎮圧論難

パク・スジン記者,クォン・オソン記者

←‘銃器携帯した警察特攻隊’5日午前7時頃、警察特攻隊員らが正体不明の銃を所持し(ゴム銃と推定,写真中央と右側警察官)組立3,4チーム屋上で組合員らを連行するために進撃している。平沢/労働と世界提供

警察‘危険な鎮圧装備’使用

警察が5日京畿道,平沢市,双龍自動車平沢工場篭城鎮圧過程で暴動鎮圧装備の‘多目的発射機’と安全性論議が絶えないティザー銃を使い‘過剰鎮圧’論議が起きている。警察は以前にもティザー銃および発癌推定物質ディクロルメタンが含まれた催涙液を使い人権侵害という批判を呼び起こした経緯がある。

警察はこの日午前8~9時頃、双龍自動車組立3・4工場を掌握し、塗装1工場に進入する過程で多目的発射機を使った。この発射機で発射された弾丸に耳たぶを撃たれた労組員ソ・某(35)氏は20針を縫う負傷を負い病院に入院中だ。ソ氏は「弾丸に当たった後3~4分程度 気を失った」と話した。

多目的発射機は全長46.3㎝,口径4㎝,重さ2.6㎏で、警察特攻隊が多重暴動鎮圧用に使う装備だ。警察庁関係者は「多目的発射機でスポンジ弾,ゴム弾,ガス弾,照明弾など4種類の弾丸を使うことができる」として「この日使った弾丸は圧縮スポンジ弾」と明らかにした。警察はこの日スポンジ弾30余発を撃ったことが明らかになった。

‘多目的発射機の使用が行き過ぎではないのか’という指摘と関連して、チョ・ヒョノ京畿地方警察庁長官はこの日午後の記者会見で「暴動鎮圧用に使うものと理解しておりデモ勢力を無力化させるためには使用できると考える」と話した。

警察はこの日カナダ,米国などで危険性論議を産んでいる武器のティザー銃を再び使用し物議をかもした。警察はすでに先月22日ティザー銃を撃ち労組員1人が顔面を貫く負傷を負い、2人は足を怪我した。 ティザー銃は射距離が最大6.5mで、二つの小さな針が発射され5秒間5万ボルトの高圧電流が脳と筋肉の神経系を混乱させる武器だ。電気針に当たった人は筋肉が麻痺しまもなく倒れる。国際アムネスティは昨年末‘2001年から2008年8月まで米国だけでティザー銃にあたって334人が死亡した’という内容の報告書をだした。国際アムネスティはティザー銃を‘潜在的殺傷武器’と見て、使用中止および制限的使用を勧告している。

警察がヘリコプターで工場の上からばら撒いている催涙液には発癌推定物質であるディクロルメタンが含まれており、医療界と市民・社会団体の批判をかっている。催涙液に露出した労働者らの皮膚には水泡でき粘液が流れ出た。

パク・チン人権団体連席会議常任活動家は「警察はティザー銃など殺傷武器は防御目的で使うべきだが今回は鎮圧のために攻撃用として使ったことが明白だ」として「警察が装備を使う時、必ず適用しなければならない装備管理規則遵守なども全く考慮せず、恐ろしい被害を産まないか憂慮される」と話した。

パク・スジン記者,平沢/クォン・オソン記者jin21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/369791.html 訳J.S