登録 : 2016.11.07 21:59 修正 : 2016.11.08 06:47

京畿道教育委員長、光州市教育委員長に続き
ソウル市教育委員長「撤回を促す」
史学界・市民団体も相次ぎ会見・宣言
教育部は動力失ったまま「予定通り」

47の歴史学系学会および団体に所属する研究者が1日昼、ソウル光化門広場で記者会見を行い、歴史教科書国定化の中断を要求している=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社
 朴槿恵(パク・クネ)大統領の影の実力者チェ・スンシル氏による国政壟断の波紋が手の施しようもなく拡大している中、今月28日の公開を前に、政府の国定歴史教科書を巡る反対の声もますます大きくなっている。国定教科書がいわゆる「チェ・スンシル教科書」なのではないかという疑惑が提起された上に、歴史学界はもとより市民 • 社会団体に続いて教育委員長まで国定化方針の撤回を求めるに至り、国定教科書廃止論が力を得ている状況だ。教育部は表向きは「予定通り国定化を進める」方針だが、 朴槿恵大統領の国政全般に対する統制力が急速に力を失っていて予定通り国定化政策が推進され得るかどうかは不透明な状況だ。

 ソウル市のチョ・ヒヨン教育委員長は6日声明を出し、「今回のチェ・スンシル事態を通して現政権の実態が赤裸裸になっただけに、歴史教育を正さなければならないという切迫した心情で再度歴史教科書国定化の撤回を強力に促す」と明らかにした。チョ教育委員長は声明で「今回発表される国定教科書がなぜ『チェ・スンシル教科書』とまで呼ばれるのか、その理由を政府は推し量ってみなければならない」と指摘し、非教育的、公教育発展を阻害、法的違憲性、世界化の趨勢に逆行、という4つの理由を挙げて国定教科書に反対した。国定教科書がいわゆる「チェ・スンシル教科書」なのではないかという疑惑は、昨年歴史教科書の国定化を主導したキム・サンニュル前大統領府教育文化首席がチェ・スンシル氏の最側近であるチャ・ウンテク氏の母方のおじであることが最近明らかになる中で、問題提起が続いている。

 ソウル市のチョ教育委員長だけでなく光州(クァンジュ)市のチャン・フィグク教育委員長もこの2日、自身の社会的関係網サービス(SNS)に「今国民はチェ・スンシル氏らの国政壟断に操り人形のように利用された政権に対して極度の不信感を持っており、歴史教科書国定化もこのまま推進することは難しくなった」として、国定教科書政策の放棄を促した。京畿道のイ・ジェジョン教育委員長が政府の歴史教科書国定化に対応するために設けた諮問機構である京畿道教育庁歴史教育委員会も、この3日に声明を出して政府に歴史教科書国定化の中断を要求した。

 歴史学界と市民・社会団体の反対宣言も続いている。韓国史研究会と民族問題研究所など43の歴史関連団体はこの1日、国定歴史教科書の中断を要求する時局宣言を発表し、484の教育・市民団体で構成された韓国史教科書国定化阻止ネットワークも、翌2日に記者会見を開いて「政府の一方的な国定教科書発行作業を直ちに中断せよ」と要求し、「国定教科書の発行を中断しても既存の検定教科書を使えばよいので、教育現場に混乱は起きない」と主張した。

 教育部としては困惑せざるを得ない状況だ。朴大統領の意志によって国定化を主導してきたものの、チェ・スンシル国政壟断の余波で国政の動力を喪失した上に、朴大統領とともに支持率が急落している与党からの支援も期待できないからだ。キム・ビョンジュン首相候補者が国定教科書に公開的に反対している点も負担になるところだ。そのため一部では、国定教科書の計画自体の廃棄もあり得るのではないかという展望も出ている。教育部はひとまず「予定通り歴史教科書国定化を推進する」との立場を明らかにしている。教育部関係者は「確かに混乱気味な状況ではあるが、首相候補者が首相に確定したわけでもなく、国定教科書と関連して政策的に変化した部分はないので、予定通り来る28日に国定歴史教科書の現場検討本を公開する計画」だと述べた。イ・ジュンシク副首相兼教育部長官も3日の国会予算決算特別委員会全体会議に出席して、「チェ・スンシル疑惑と関係なく計画通り (国定教科書を) 推進する予定」だと発言した。

キム・ギョンウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2016-11-06 21:37

原文 :http://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/769050.html 訳A.k

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