「THAAD(高高度防衛ミサイル)配備に反対するキャンドル文化祭が100日目となりました。夕立が降っても風が強く吹いても星州(ソンジュ)のろうそくの灯は消えませんでした。一日も休まずろうそくを掲げた星州郡民が誇らしく、ありがたいです」
20日午後7時30分頃、慶尚北道星州郡星州邑の星州郡庁の向かい側の駐車場で開かれたTHAAD配備反対星州キャンドル文化祭で「THAAD配備撤回星州闘争委員会」の委員長を務めるキム・チュンファ氏(56、修倫面(スリュンミョン))がろうそくを持った住民たちにこう語った。彼は続けて「今後200日でも300日でもTHAAD配備が撤回されるまでろうそくを掲げて戦っていく」と明らかにした。
この日100日目を迎えたTHAAD配備反対キャンドル文化祭には600余人が参加しろうそくを灯した。住民はこの日のキャンドル文化祭が始まる前、星州キャンドル文化祭100日の意味で100個の灯りを持ち、列をなして星州邑一帯を行進した。
星州闘争委員会の状況室長を務めるパク・スギュ氏(53、大家面(テガミョン))は「星州にTHAADが来ると初めて聞いたときには、私たちの生存問題だと思って闘いを始めた。ところが闘い始めると、これは私たちだけの生存の問題を超えて、朝鮮半島と北東アジアの平和を守る問題だということを知った。住民たちには平和のために闘ってきたという自負がある。この自負が100日間ろうそくを灯し続けさせた動力だと思う」と話した。
星州のろうそくは、7月13日に国防部が星州(星山砲台)へのTHAAD配備を発表した日の夜、星州郡庁前広場で初めて灯された。一時キャンドル文化祭には2000人あまりが参加したが、これまで多くの紆余曲折を経て、今は約400人ほどに減った。しかし住民たちが灯したろうそくの火は消えなかった。
星州のろうそくはこれまで多くの浮き沈みを経験した。一時はキャンドル文化祭に参加し「朝鮮半島へのTHAAD配備反対」を叫んでいた星州郡のキム・ハンゴン郡守は、8月22日突然記者会見を開き、「国防部は星山砲台以外の第3の場所を決定してほしい」と立場を変えた。当時星州郡はキャンドル文化祭を開催できなくするため星州郡庁を閉鎖し、電気の供給も遮断した。
61日目のキャンドル文化祭が開かれた先月11日には、星州郡が公務員と官用車を動員し、星州郡庁前広場を閉鎖してしまった。これまでろうそくを灯してきた広場から追い出された住民は、この日の夜は星州文化院と星州郵便局前の歩道(幅1メートル)でキャンドル文化祭を継続した。住民たちは歩道で15日間キャンドル文化祭を行い、先月26日、再び星州郡庁前広場でろうそくを灯した。星州郡と星州闘争委員会の合意で、星州郡がしばらくの間星州郡庁前広場を使わせることにしたためだ。
しかし、星州郡は82日目のキャンドル文化祭が行われた今月2日、ダンプトラックなどを動員し、再び星州郡庁前広場を塞ぎ、住民たちは入口側に集まってキャンドル文化祭を続けた。住民の反発が激しくなると、結局星州郡は星州郡庁の向かい側の駐車場をキャンドル文化祭の場所として提供した。住民たちは7日からここでキャンドル文化祭を開いている。
「これまで星州闘争を見守って下さり、物質面でも精神面でも支えて共にして下さった平和を願う国民の皆さまに、心から感謝を申し上げます。国民の皆さまが心を共にして下さったので、星州郡民は孤独ではなく、勇気を出すことができました」
星州闘争委員会はこの日、100日目のろうそくを灯し「大韓民国国民の皆さまに捧げる文」を通じてこのように伝えた。