登録 : 2016.10.10 01:34 修正 : 2016.10.10 08:57

青少年の人権行動「アスナロ」活動家、コンヒョン氏 

「夜間自主学習の基本権侵害」騒ぎから20年 
「人物から知る青少年運動史」をまとめ 
活動家15人をインタビューした共著出版 
 
ソウル大学退学・兵役拒否による獄中生活「所信派」 
アスナロの結成10周年で全国7カ所に支部 
自立支援・大衆組織結成など推進

青少年人権行動「アスナロ」の活動家・コンヒョン氏=写真イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社
 韓国社会で青少年と呼ばれる年齢は大体9~19歳だ。青少年基本法は範囲を広げ9歳から24歳までを青少年と見ている。「青少年人権行動アスナロ」の活動家コンヒョン氏(写真・28)はどの基準でも青少年には属さない。しかし、人々は青少年運動を語るとき、まず彼を思い浮かべる。

 高校3年だった2005年に頭髪の自由化集会活動などを通じて青少年運動を始めたので11年になる。ほとんどの青少年運動活動家は、青少年期を過ぎて別の人生の経路を選んだが、彼はとどまり続けた。最近は青少年運動を率いた活動家15人のインタビューを通じ、韓国の青少年運動史をまとめた本も出版した。「人物から知る青少年運動史」(コンヒョン、ドゥムコ共著、教育共同体の友)。6日、ハンギョレ新聞社で彼と会った。カン・ソンマン先任記者

 コンヒョンは活動名だ。本名はユ・ユンジョン。青少年運動の活動家はほとんど活動名を使う。職責もなく、年齢による位階もない運動の性格上、本名より活動名の方が使いやすいという。匿名性が保障されるのも長所だ。コンヒョンは漢字で「空いた弦」という意味だ。「中学校の時に老子の『道徳経』にはまり、インターネットIDにしたのを現在まで使っています」

 彼が本にまとめた韓国の青少年運動史年表によると、一番上の列に1995年パソコン通信ハイテルへの書き込み問題が書かれている。当時、春川高校1年生だったチェ・ウジュさんは、夜間自主学習が憲法上の基本権を侵害しているという内容の陳情書を掲示板に掲載した。反響は大きかった。ハイテルに別途の掲示板が開設され、生徒たちを中心に討論が行われた。翌年には討論サイトの生徒らを中心に「中高生福祉会」という名のグループもできた。これについてコンヒョン氏は「当事者である生徒が名乗りをあげ、学校と教育の問題を生徒の基本権という概念で話した最初の事例」と書いた。青少年運動の始まりだ。もちろんそれ以前にも高校生運動と呼ばれた活動はあった。しかし、高校生運動は民主化運動と変革運動の観点や文化を持ち、教師や学生運動と関係を結んでいたという点で、青少年運動と区別されると言う。

 その後20年あまり、青少年運動は頭髪の自由や若者の参政権保障、生徒人権法制定、一斉考査反対、学生人権条例制定のような議題に取り組み闘ってきた。その中心にはは当事者である青少年たちと彼らが作ったネットワークがあった。

 青少年運動の正確な概念を知りたかった。「年齢基準で未成年に区分される人たちの解放と権利のための社会運動です」。解放という単語が興味深かった。「成人と未成年に区分し、未成年を差別する社会制度に対する問題意識が反映されたのです」。選挙権が代表的な例だ。彼と彼が属したアスナロは、選挙権を18歳、19歳というように年齢的な基準を満たしてこそ持つことができる権利ではなく、人間の普遍的権利と認識している。

 このような志向性は「成人一般」との葛藤につながっている。4年前、ソウル市の革新派教育監候補選びのとき、アスナロ側は選挙権の年齢制限に反対した。妥協案として8歳を提案したが受け入れられなかった。結局候補選には参加しなかった。

 青少年運動を始めた以降、青少年の人権にどの程度進展があったかを尋ねた。「私が立てた目標値基準で、4分の1ほど進展がありました。体罰が法的に禁止され、頭髪・服装の規制が緩和されました。最近、革新学校であるソウル市仁憲高校で生徒の人権について講義をしたが、今の私のような頭髪で登校しても構わないという話を聞きました」。それでは残りの4分の3は?「学校民主主義は何も変化していません。集会・表現の自由は10年前と大差ありません。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の頃もそうだし、今も学校内に大字報(手書きの壁新聞や訴え文)を張り出せば制裁を受けます。青少年は政治と関係がないという認識は相変わらずです」

 アスナロも今年設立10周年を迎えた。アスナロは村上龍の小説に出てくる「不死」を意味する団体の名前から取った。ソウル、水原(スウォン)、光州(クァンジュ)、蔚山(ウルサン)、釜山(プサン)、密陽(ミリャン)、大邱(テグ)、亀尾(クミ)に支部があり、会員は約70人だ。後援会員約160人が毎月140万ウォン(約13万円)ほどの後援金を出す。2カ月に1回の割合で全体会議(全国論議自慢)を行うが、30人ほどが集まるという。

 アスナロが長く続き、青少年運動を代表する団体として定着した背景を尋ねた。「非青少年の参加をオープンにし、組織の中で青少年と非青少年の位階をなくそうと努力しています。青少年運動に対する観点や主張が明確なことも影響があるようです」。団体には30代までの成人活動家がかなりいるが、お互いに年齢を知らない人も多い。

 コンヒョン氏は今年4月、出版社「教育共同体の友」に就職した。4大保険が適用され固定給を受け取る職場は初めてだ。彼には2つの修飾語が付きまとう。「ソウル大学退学生と自発的兵役拒否者」。彼はソウル大学社会学科を5学期まで通った後、2011年に大学拒否を宣言して退学した。兵役拒否で2012年4月から2013年8月まで獄中生活をした。

 彼に「非青少年である青少年運動活動家としての悩み」を聞いて、すぐにそれが愚問だったと気付いた。「青少年運動はやることがたくさんあります。深くて広いのです。今、人権教育センター「ドゥル」と一緒に青少年の自立を支援する活動をしています。他の青少年団体と共に青少年の大衆組織を作る案も研究しています。今年の冬には、現代史の中での青少年の政治参加をまとめた本も出版します」

 今回出版した本も青少年運動の延長線上にある。「11月に高校生運動と青少年運動の活動家たちを集め、出版トークショーを開く予定です。この行事を機に、青少年運動を支持する『非青少年グループ』も作るつもりです」

カン・ソンマン記者、写真・イ・ジョングン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-10-09 21:40
http://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/764824.html 訳M.C(2784字)

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